英首相、マスク氏に反論 検察局長時代のレイプ・ギャング捜査巡り
Elizabeth Piper Sachin Ravikumar [ロンドン 6日 ロイター] - スターマー英首相は6日の記者会見で、検察局長時代に少女を性的虐待する集団(レイプ・ギャング)を起訴できなかったという米実業家イーロン・マスク氏の批判に反論し、この事件の再捜査を決め、疑惑究明に取り組んだと強調した。 マスク氏は、スターマー氏が検事総長だった2008年から13年に、英国で少女らを性的虐待していた南アジア系のギャングを起訴できなかったとして、Xに数日間にわたりメッセージを投稿し、スターマー氏を非難した。 スターマー氏は会見でマスク氏の名前は挙げなかったものの、怒りの表情でこれに反論。「私は検事局長だった5年間、この疑惑に真正面から取り組み、再捜査を決めた。私は起訴のアプローチを変え、アジア系グルーミング・ギャングの初の大規模な起訴につなげた」と語った。 さらに、「嘘と誤報を可能な限り広く流している人々は、被害者ではなく、自分たちに関心がある」と述べた。 一方、マスク氏はスターマー氏の会見後も、「スターマーは全く卑劣だ」などとXで批判を続けた。 14年の調査によると、イングランド北部のロザラムでは、1997年から2013年の間に少なくとも1400人の子どもたちが性的搾取を受けていた。