「トマト」を食べすぎるとどうなる?知っておきたいトマトのメリット&デメリット
トマトに含まれる栄養素には、健康によい作用を持つものが多い反面、とり方を間違えてしまうと体調をくずす危険性もあるのだとか! 【画像】「トマト」を食べすぎるとどうなる?知っておきたいトマトのメリット&デメリット 管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、トマトの食べ方によって体にどのような悪影響が及ぶのかと、1日に食べてもいい量の目安について紹介してもらいます。
健康増進やストレスに負けない体に!トマトを食べるメリット
トマトは赤などに色づいた実を食べるナス科の野菜です。 大きく分けると、皮が透明で薄く酸味や香りが少ない生食に適したピンク系と、皮が赤くて厚く酸味やうま味が強い調理向きの赤系のトマトがあります。 トマトは加工されてケチャップ、缶詰、トマトジュースなどとしても日常的に利用されています。 そんなトマトには、おもに次のような栄養素が多く含まれています。 ・ビタミンC ・ビタミンE ・カリウム ・葉酸 これらには、日焼けを防ぐ、ストレスや風邪などの抵抗力を高める、血管を健康に保つ、老化を防ぐ、血圧を下げる、貧血や動脈硬化を防ぐ、などといった働きが期待できますよ。 このほかにも、リコピン(リコペン)、クエン酸、GABA(ギャバ)なども含まれています。 リコピンはトマトの赤い色のもとであり、強い抗酸化作用によって老化防止、高血圧や脂質異常症の改善などに期待ができます。また、クエン酸は酸味のもとで、疲労回復や筋肉痛の防止、ミネラルの吸収を促進するなどの働きがあります。GABAはγ(ガンマ)-アミノ酪酸というアミノ酸の一種で、ストレスを低減したり睡眠の質を向上させるのに役立ちます。 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざががあるほど、高い栄養価が評価されているトマト。上手に取り入れることで健康増進や美容に役立てることができるでしょう。
冷えやアレルギーも?トマトを食べすぎるデメリット
多くのメリットを得られるトマトですが、過剰に摂取したり体質によっては思わぬデメリットが生じることもあります…。
体が冷えやすくなる
トマトは9割以上が水分で占められています。その水分とカリウムの多さから、食べすぎると利尿作用によって体熱が放出されやすくなり体を冷やすことが考えられます。 暑い時期に適度に食べるのであればほてりを鎮めるのに役立ちますが、冷えた場所で食べたり、ほかの冷たいものといっしょに食べる場合は作用が強まりやすくなる可能性があるため注意が必要です。 冷えは自律神経の働きを乱したり、内臓機能や睡眠の質を低下させてしまいます。 とくに、冷房に当たると体調をくずしやすいかたや、夏場でも手足やお腹が冷えているかたは食べすぎを控えるようにしましょう。