1泊10万円! シルバー・ムーンに乗船して分かった「ラグジュアリー船」の7つの魅力と楽しみ方
今やクルーズは世界的に新型コロナウイルスの流行前をしのぐブーム。海外からの旅先として人気の日本でも、1泊1万円代から1泊10万円越えのラグジュアリーな船まで、乗船できる船の選択肢が増えています。 【画像】1泊10万円! ラグジュアリー船の船内写真をまとめて見る 手軽にクルーズが楽しめるようになり、ラグジュアリー船の中が気になる方もいるのでは? 一般に、ラグジュアリー船はコンパクトなサイズで、大型船のようにダイナミックな劇場やウォタースライダーなどの派手な施設はありません。 また身の回りのお世話をしてくれる「バトラー(執事)サービス」をウリにする船が多いのですが、日本人にはなじみが薄く、「バトラーがいると何がどういいのか?」が分からないという方もいるでしょう。 今回、船旅歴10年のクルーズコンサルタントの筆者が初めてラグジュアリー船「シルバー・ムーンの日本発着クルーズ11日間」へ乗船。 実際に乗船して思ったのは、「ハードよりもソフトな部分に価値があり、自分を甘やかす大人の休日や記念日などにいい」ということ。乗船したからこそ分かるラグジュアリー船の7つの魅力と楽しみ方を紹介します。 ※今回はジャパネットクルーズのチャーターに乗船しました。
◆魅力1:混雑とは無縁。シアターもレストランも思いのまま
カジュアル船に代表される大型の船は、施設が充実している一方で、乗客数が多く、乗下船や食事、イベントなど、皆が同じ行動をする際はどうしても混雑しがちです。 乗船したことがある人の中には、食事時間が決まっているため予定が制限されたり、乗下船の際に長い時間待ったり、あるいはプールデッキのチェアや、イベントの座席がなかなか見つからない(予約がとれない)などの経験をされた方もいるでしょう。 今回乗船したシルバー・ムーンの乗客定員は596名と、同じく日本発着を実施しているカジュアル船・MSCベリッシマ(乗客定員5655名)の10分の1ほど。 乗下船もスムーズですし、食事も各レストランの営業時間中は好きな時間に利用でき(一部は予約が必要)、ルームサービスも24時間対応と自由度が高いのが特徴です。 きれいな夕日を見られたり、出港のイベントがある夕方は、食事の自由度によって過ごし方が大きく変わります。 また、カジュアル船だとショーを観たいと思っても、予約が必要だったり、満席で観られなかったりということがあります。シルバー・ムーンはシアターの座席数にも余裕があるため、開演間際でも座れないことはありませんでした。 特に違っていたのが、終日航海日。カジュアル船は、パブリックスペースが混雑しますが、ラグジュアリー船はもともとスペースに余裕があるだけでなく、全室スイート仕様のため、客室で過ごす方も多いのでしょう。 終日航海日でもゆったりした空気が流れ、晴れた気持ちの良い甲板のデッキチェアも数は十分。雨の日も屋内が混み合うことはなく生演奏を聴きながら、お茶や読書をしたりと優雅な時間が流れます。 カジュアル船の混雑を知っているだけに「あれ? 今日って終日航海日だよね?」とびっくりするほどです。