東京Vの“天才”MF森田晃樹が思い描く現代型のファンタジスタとは?「ハイブリッドな選手が理想」
「自分の武器を訊かれた時にぱっと出てこない」
攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第43回は、東京ヴェルディのMF森田晃樹だ。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開! 前編では、昨季のJ1昇格やヴェルディのアカデミー時代について、クラブへの想いを語ってもらった。後編となる本稿ではまず、バイタルエリアを攻略するうえで意識していることや自身の武器を訊いた。 ――◆――◆―― 試合前の準備の段階では、自然体でいることに努めています。もちろん戦う気持ちを持つのは当たり前なのですが、ゲームに集中するためにキックオフの笛が鳴るまでは、ぎりぎりまで、とにかくリラックスした状態でいるようにしています。短い時間ですが、湯船に浸かって何も考えない時間を取ったりもしています。 試合中、自分がボールを持っていない時には、常に状況に応じた最適解を出せるようにといろんなことを考えています。今は自分がボールを受けに行くべきだと思った時には、ピックアップするために動きますし、繋ぐのにリスクがある時は相手の背後に走ったり、ロングボールに対してセカンドボールを拾う意識を持っています。 逆にボールを持った時は、ほとんど何も考えていなくて、感覚でプレーしているかもしれません。でもバイタルエリアに入った時は、よりチャンスが増えるのでシュートの意識は上がっています。 僕みたいなタイプの選手は、自分の武器を訊かれた時にぱっと出てこないんですよね。スピードや高さがある選手はすぐ答えられるかもしれないですが、そういうのがないのでいつも悩みます。明確に言葉にするのが難しいですが、一つ言えるとすれば、全てのプレーを高いレベルでこなせるのは長所かもしれないです。 あとトップチームに上がってからは考え方が少し変わりました。プロになって気づくことはたくさんあって、フィジカルも大事なんだなと。身体の動かし方や怪我をしないような身体作りも学ばなければいけない。プロ1年目の時は今よりも全然細かったですが、フィジカルの面でもより成長できています。
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