YouTuberも競争激化、簡単にはいかない世界

　しかしもちろん、そう簡単なものではないという。 　「YouTubeもパートナープログラムの審査をクリアして収益化に結びつけるハードルは高く、収益化できても小遣い銭程度というYouTuberが多いのが実情です。インフルエンサーとしてブランドとタイアップしたり、メディア向けコンテンツをライセンス化するなど、人気と商才が伴ったYouTuberは一握り。従来の芸能界も同様ですが、潤っているのはやはり一部のスターだけなんです。従来の芸能界でも演技や歌唱、個性といった中身で勝負できないタレントはプライベートの切り売りをするなど話題性に走るしかなかった面がありますが、今後YouTuberの世界もどうなっていくか。底力のない人には厳しいでしょう」とは週刊誌の40代男性編集者。 　既存の芸能界×YouTuberという図式ではなく、芸能界を含むエンターテインメントの世界に、新たにYouTuberが進出してきたということか。そこはやはり今も昔も厳しい競争を避けられない世界ということなのだろう。 （文：志和浩司）