エンジン時計委員、菅原茂のイチオシは? IWC ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 見違えるほどオシャレになった!
あとはどうカッコよく着けるかだ!
エンジン時計委員が、いま、腕元を彩りたい洒脱な1本をセレクト! この秋冬の腕時計は、シックなニュアンス・カラーで。最新の腕時計でもトレンドはカラーダイアル。いま最も注目を集めているのは、微妙な色彩のいわゆるニュアンス・カラーだ。 【写真4枚】見違えるほどお洒落になったIWC ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44を写真で見る ◆菅原茂のイチオシはこれ! ◆IWC「ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44」 日、曜日、月、4桁の西暦表示から成る永久カレンダーと超高精度の南北両半球永久ムーンフェイズを装備した文字盤はニュアンス・カラーで一段と洗練された印象に。夕方の陽光を思わせるベージュのデューンダイアルは60に及ぶ複雑な工程で作られ、15層に塗り重ねた透明ラッカーに研磨とポリッシュ仕上げを施して美しい光沢を実現。自動巻き。パワーリザーブ約7日間。ホワイトゴールド、ケース直径44.4mm、5気圧防水。701万6000円。 ◆見違えるほどオシャレ 音楽には和音に7度などを加えて長調にも短調にも聞こえる心地よいサウンドを作る手法がある。さまざまな色が混合して曖昧ながら絶妙なモード感を生むニュアンス・カラーもそれに似ている気がする。 伝統的なシルバーやブラックの次にスポーティな原色や深みのある単色が続いたあとは、もうこれしかないだろうと予想していたが、実際にカラートレンドのひとつになった。IWCが今年の新しい「ポルトギーゼ」コレクションで打ち出したのもまさにこれ。無骨で男っぽい面々がベージュやブルーの衣装をまとって、見違えるほどオシャレになった。 ダイアルの製造工程はすごく複雑だが、ニュアンス・カラーのおかげで同じ時計の印象が重厚から軽快に変わったのは素晴らしい。 以前からのIWCの女性愛好者にとっても一段と近づきやすい存在になったのは間違いなさそう。あとはどうカッコよく着けるかだな。秋冬のファッションを想像するとまた楽しくなる。 文=菅原茂 (ENGINE2024年11月号)
ENGINE編集部