荻原博子 高騰を続ける食料品価格。でもまだ食べられるのに捨てられる食品は年間523トンも…地球にもお財布にも優しい「食品ロス・ゼロを達成するための5つの方法」で乗り切ろう!
経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する新連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「ムダなく食べ切るために」です(イラスト=さかがわ成美) 【写真】「持病持ち、高齢でも入れて保険料が安い」と語る保険に気を付けて!と話す荻原さん。その理由とは * * * * * * * ◆ムダなく食べ切るために 食料品価格が高騰しています。こうした時こそ、地球にもお財布にも優しい、「食品ロス・ゼロ」を目指してみましょう。 いま日本では、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品が年間523トンもあります。全国民が毎日お茶碗一杯分の食料を捨てていることに(2021年農林水産省調べ)。 しかもその半分は、食べ残しなど家庭からのもの。このゴミを燃やして出る二酸化炭素が、地球温暖化に悪影響を与えると言われているのです。 だとしたら、家庭の「食品ロス」をなくせば、地球にもお財布にも優しい、ということになります。 そこで、「食品ロス・ゼロ」を達成するための5つの方法をご紹介します。
◆「食品ロス・ゼロ」を達成するための5つの方法 (1)買い物前に冷蔵庫チェック! 冷蔵庫にあることを忘れて二重に買ってしまうのは「食品ロス」のモト。買い物前に冷蔵庫の中身を確認しましょう。何があって何がなかったか覚えていられない人は、スマホで冷蔵庫の中を撮っておく。それを見れば、何が入っているかわかります。 奥が見えないほど食べ物があるなら、買い物に行く必要なし。ある物で、チャーハンやカレーなどをつくれるはずです。買い物は冷蔵庫がスカスカになってから、と決めておきましょう。 (2)本やネットのレシピで 旬の食材など、安い時にたくさん買ったものは、本やネットで保存方法を調べてみましょう。また、野菜などは、皮やヘタまで使い切る。それにも便利なのがネットのレシピです。上手に食べ切れる調理法を見つけてください。 (3)「規格外」を、しっかり活用 魚や野菜などは、スーパーだけに頼らない。規格外で通常ルートに出荷されなかった商品が、道の駅や農協、漁協の直売所にはいっぱいあります。味は変わらず価格は安いので、ぜひ活用しましょう。 (4)外食の際の新習慣 「ドギーバッグ」という、注文したのに食べ切れなかった料理を持ち帰る袋をご存じでしょうか。アメリカや中国などでは、残してしまった料理を袋に入れて持ち帰る習慣が定着しています。日本でも店によっては持ち帰れるところも。 (5)「おすそ分け」仲間をつくる たくさん買ってしまったりもらったりして、家族だけで食べ切れないなら、親戚や近所の友人に「おすそ分け」を。相手もお返ししてくれるようになると、食材をムダにしなくていいし、お財布にも優しいですね。 そうやって「食品ロス・ゼロ」の輪が広がると、めぐりめぐって自分たちのためにもなるのです。 (撮影=本社写真部)
荻原博子
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