【台風10号対策】大雨に注意!川から離れた場所に住んでいても「内水氾濫」のハザードマップ確認を 備えるべき水・食料の量は?100均で買える防災グッズも紹介
台風10号が日本に近づいています。地震と違い“予想できる”災害ですので、備えはしっかりしておきたいところ。食料や水の備蓄が“いざとなったときには消費期限切れ”とならないためにはどうしたらいいのか?100円均一ショップで買える防災グッズとは?国際災害レスキューナースの辻直美さんへの取材などをもとに、台風の備えについてまとめました。 【写真で見る】大阪市の水害ハザードマップ 「外水氾濫」と「内水氾濫」で浸水の深さを見比べると…
強風への備えは「予想外のものが飛んでくるかも」と想像して
台風が接近するまでに事前にできる大雨や強風への備え。まず、風への対策です。家の周りを見て、何が飛んできそうかを想像してみてください。向かいの家の植木鉢は屋内にしまわれるのか外に出たままなのか…などを確認するだけでも違うといいます。また、窓ガラスに養生テープを貼ることで、ガラスが割れた後に飛び散るのを防いでくれます。カーテンについても、レースカーテンがあれば部屋の中に飛び散るのを防ぐ効果があります。ホームセンターで売られている、ガラス全面に貼れる飛散防止フィルムを活用する方法もあります。 国際災害レスキューナースの辻直美さんによりますと、風に飛ばされたカラスがマンションの窓ガラスにぶつかって割れたケースもあるということなので、予想外のものが飛んでくるおそれがあると思って準備してください。
河川から遠くても油断できない…「内水氾濫」の危険
次に、雨への備えについてです。浸水被害についてのハザードマップは、「外水氾濫」と「内水氾濫」に分かれています。外水氾濫は河川の氾濫で、これ対して内水氾濫は、地下のトンネルや下水管などで雨を処理しきれなくなることによる氾濫で、川の近くでなくても都市部では起こり得ます。 大阪市の「水害ハザードマップ」で淀川が氾濫した場合の外水氾濫を確認してみます。浸水の深さが色で示されていて、一番濃い色のところは5m以上。1階部分どころから2階まで到達してしまうような浸水が沿岸地域では想定されています。 一方で、市の中心部は外水氾濫の影響がなさそうですが、ここで内水氾濫のハザードマップを見てみると、中心部でも氾濫のおそれがあることが示されています。