【台風10号対策】大雨に注意!川から離れた場所に住んでいても「内水氾濫」のハザードマップ確認を 備えるべき水・食料の量は?100均で買える防災グッズも紹介
例えば東住吉区の場合、外水氾濫(西除川が氾濫した場合)では大和川の近くで少し色が変わっている程度です。しかし内水氾濫では、エリアによっては浸水の深さが1m以上などのところもあります。ぜひ、お住まいのエリアのハザードマップを確認してみてください。
そして内水氾濫では、マンホールから水が噴射してしまう、側溝で水が処理しきれないということもありますが、家が1階部分にある人、そして1階にトイレがある場合、なんとトイレから水が逆流してしまうこともあり得ます。国際災害レスキューナースの辻さんは、これを防ぐ方法として「水のう」(15~20リットル)を挙げています。 土のうはよく言われますが、土で作ると流れたときに詰まってしまうため、ゴミ袋の中に水を入れる「水のう」を推奨しています。また、水だと形が変わるため、トイレの管にスポッと入ってくれてより密閉してフタをしてくれます。さらに、台風が過ぎ去った後は袋に穴を開けて水を捨てるだけで処理も簡単です。ただ、ゴミ袋は捨てると詰まってしまうのでしっかり取り除くようにしてください。
災害用トイレの作り方
そして、逆流したり水道が止まったりしてトイレが使えなくなってしまったときの「災害用トイレ」の作り方も辻さんに教えてもらいました。 【災害用トイレの作り方】 1.便器にゴミ袋を二重にかぶせる ※水のうをしている場合はその上からでもOK 2.その上にペットシーツやちぎった新聞紙、オムツなど、吸水性のあるものを敷く 3.便座を下げて用を足す 4.終わったら上の袋だけを処分 ゴミ袋はこのような水のう・災害トイレのほかにも災害時にいろいろと使えます。買い占めにならない程度に普段より多めに用意しておいてほしいということです。
「ローリングストック」で消費期限を気にせず備蓄
そして防災グッズとして備えておくべきものは、大きく分けると水・食料・照明の3つです。台風は地震と違って通り過ぎれば済むものですが、停電が何日間か続くということもあります。 まず水・食料は約1週間分を備蓄しておけば安心だということです。日常生活で1日に1人が使う水の量は180~200リットルですが、これだけ準備するのは難しいため、最低1人3リットルは用意してください。飲み水で1リットル、生活用で2リットル程度あるといいということです。4人家族の場合は、3リットル×7日×4人分=84リットル。2リットルペットボトルで42本、ケース1箱でだいたい6本入りなので7ケースの計算になります。 そんな量の水を置く場所はない…と思った人もいるのではないでしょうか。辻さんは1LDKの家に276リットルの水を備蓄しているそうです。水のケースをすべて同じ場所に置こうと考えるかもしれませんが、辻さんによりますと、1か所に置くとその場所が万が一被害にあったときに駄目になるリスクもあるため、部屋の隙間などに、500ミリリットルのボトルでもいいので少しずつ分散させて置いておくのがいいということです。