厚労省が「過剰発注控えて」と協力要請 タミフルのジェネリック一時供給停止で
インフルエンザの流行拡大をうけ、治療薬「タミフル」のジェネリック医薬品(後発薬)の在庫が逼迫(ひっぱく)しているとして、厚生労働省は8日、過剰な発注を控えたり、他社製品や代替薬に処方を変えたりするよう協力要請する事務連絡を都道府県などに出した。 【写真】インフルエンザ猛威で子供の脳症リスク警戒 後遺症も 一時的に供給停止となっているのは、沢井製薬が製造販売する「オセルタミビルカプセル75mg」と「オセルタミビルドライシロップ3%」。同社は供給停止について今月に入って医療関係者や卸業者に通知した。令和6年度の供給計画では計260万人分を準備していたが、在庫が逼迫したという。現在、製造スケジュールの前倒しや年末年始の稼働によって増産しているといい、供給再開の時期について、カプセルは2月上旬、シロップに関しては1月下旬を予定している。 厚労省が8日行った通知では、返品が生じないよう過剰な発注を控え、必要量に見合う量のみ購入するよう協力要請している。