宣言解除受け、大阪・吉村知事が会見(全文2)3府県で一番警戒が必要なのは大阪
テレワーク導入を働き掛けるのか
日刊工業新聞:分かりました。ありがとうございます。別件で、テレワークについてなんですけれども、宣言の解除を受けて早速、来週からテレワークを解除するというような企業が多くあるというふうに聞いています。新しい生活様式をというふうに先ほど求めていらっしゃいましたけれども、この温度差が企業との間であるのではないかと思います。もし社員が求めてもテレワークを認めないというような会社があったら、以前は個別に働き掛けをするというようなお話があったかと思いますけれども、今後もそのような働き掛けはあるんでしょうか。 吉村:そうですね。社員の皆さんの相談というのは受けていきたいと思います。ただ、企業によっては、なぜそれを、テレワークを戻すのかとか、いろいろ理由もあろうかと思いますので、そういった大きな方向性としては、新しい働き方としてテレワークを実施しているところはできれば続けていただきたいというふうに思いますし、一方でやっぱり仕事の能率がものすごく下がるだとか、実際はなかなかできないような状況の中で、それを解除する企業もやっぱり出てくるだろうと、現実問題には、思ってますので、最終的にはそのバランスかなとは思いますが、社員から見ても、どうしても、これはテレワークでも仕事もできるのに、それが解除になってということがあれば、また相談をいただけたら。これは要請、お願いしている内容ですので、コールセンターもありますから、相談いただければ個別の企業に対してこちらからも問い合わせというか、それはしていきたいと思います。 日刊工業新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会:次のご質問。
子供の心のケアは十分だったのか
産経新聞:産経新聞の井上です。大きく2点について伺いたいんですが、1点目が学校についてなんですけれども、休校の期間が長くなりましたが、その間の子供の心のケアは十分だったのかということについてお願いします。 吉村:休校が非常に長く続きましたんで、心のケアをなんとかしていこうというのでいろんな相談のシステムを増強したり、あるいは、そういう思いがあったので臨時登校日というのも早い段階で設けることをしました。でも、これは十分だったのかと言われれば、これは僕はやはり十分というわけではないと思っています。これはもう大阪府のやり方がまずかったというよりは、学校に行かない日が続くということそのもの自体が、やはり子供の心のケアとか児童虐待という意味では、これは明らかに不完全になります。だからその事実を、まず僕たちは受け止めなきゃいけないと思ってます。 その上でできるだけの対策を取ってきました。そういう意味でも、子供たちの心のケアとか児童虐待とか、いわゆる生活リズムを整えるということがやっぱり規則正しい生活にもなって、心身の発達にもこれは寄与してくるわけなので、そういう意味では生活リズムがぐちゃぐちゃになってきて規律が、規則正しい生活ができないと、どうしても良くない方向にもなっていきますから、そういう意味でも学校での規則正しい生活というのは、お勉強だけじゃなくて、非常に重要な意味を占めてると思ってます。 なので、ただ、ウイルスがあるからどうしても休校をこの間していましたが、この大阪モデルの緑のランプと、そして本日、緊急事態宣言も解除されましたので、6月1日からはそういう意味で学校生活、全員に登校してもらうというのを開始していきたいと思ってますし、15日からはもうフルの授業を開始したいと思います。 【書き起こし】宣言解除受け、大阪・吉村知事が会見 全文3に続く