新型肺炎ウイルス分離に成功 感染研が会見(全文2)ウイルスは国内外研究機関に分与
国立感染症研究所は1月31日夜、記者会見を行い、新型コロナウイルスの分離に成功したと発表した。 【動画】新型肺炎のウイルス分離、国内初成功 感染研が記者会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「新型肺炎のウイルス分離、国内初成功 感染研が記者会見(2020年1月31日)」に対応しております。 ◇ ◇
感染前の細胞を分与するのか
日本経済新聞:日本経済新聞の【イケムラ 00:16:47】と申します。先ほどいただいたリリースのほうで、今後、細胞とウイルスの分与を行うという話があったかと思うんですけれども、これは具体的にいつごろから、今、決まってる範囲でどういった研究機関に分与されるということが決まっているかということと、あと、この細胞というのは、ウイルスが感染したものを共有するのか、それとも感染させる前の【**********00:17:15】というところの細胞を分与するということなのか、どっちなんでしょうか。 脇田:基本的には細胞はウイルス感染をしていない細胞ですね。感染前の細胞を分与するという予定をしております。それとウイルスも同時に分与を開始したいと考えています。国内、国外の研究機関でこのウイルスを利用して研究をしていただければ、これを研究に役立てていただけるということですので、そこは分与を開始したいと考えています。 日本経済新聞:どの時期からというのは決まっていますか。 脇田:細胞のほうは【国立栄養基盤研 00:18:00】ですか、そちらの細胞バンクがございますので、そちらに委託をしまして分与を開始するということになりますので、そちらの準備ができ次第、お願いをするということを考えています。 一方でウイルスのほうは、国内で分与のご希望があれば、このウイルスをちゃんと扱える施設であるということを確認して、それで分与をいたします。それから国外のウイルスの分与に関しましては、WHO、あるいはそのほかのウイルスを共有するような枠組みというのがありますので、そちらのほうに委託をして分与をしたいというふうに考えています。といいますのは、国外へ分与する場合も、さまざまな機関から希望があった場合に全てを1つ1つ対応するよりは、そういった枠組みを使うほうがより効率的であろうというふうに考えております。