【ABC特集】すでに閉館しているのに・・・ 維持費だけで10年7000万円の税金を投入してきた大阪市の「負の遺産」がついに汚名返上!? 24日に「なにわの海の時空館」の後継事業者が決定
(橋下市長(当時))「必要だと学者さんが言うんだったら買ってくれたらいい。そんなに大事だったらお売りしますよ」
万博を控え風向きがかわる
結局、引き取り手は見つからず、「浪華丸」は施設とともに放置されることになったのです。 閉館から10年。ようやく新たな動きが見えてきました。 (大阪港湾局・高橋さん) 「ちょうど対岸が夢洲で万博の会場になるところですけども、コロナのほうも5類に移行して、万博のほうも2025年に開催されるという中で、機運が高まってきたかなと」 再来年の万博や、2030年開業予定のIRなど、周辺エリアの活性化を見据えて9月に公募を開始すると、数社が関心を示したというのです。
(横山大阪市長) 「いわゆる『最後の負の遺産』といわれるぐらい、公募してもなかなかうまく軌道にのらないというのが続いてきました。その中で2社の事業者さんが関心を持っていただきました」 事業者の決定は11月24日の予定です。 (大阪港湾局・高橋さん) 「ここは人が来ていただいて、にぎわってこその場所、あるいは施設だと思っておりますので、新しい事業者さんが決まれば、ここを大いににぎわいの拠点として活動していただけると嬉しいかなと思っています」 大阪市“最後の負の遺産”である時空館。今回こそは「負の遺産」「ムダの象徴」という汚名を返上することができるのでしょうか。
24日、ついに事業者が決定 跡地にできるのは・・・
そして迎えた11月24日。価格提案審査で、観光コンサルタント会社の「シンフォニックスリール」(大阪市中央区)が、事業予定者に決まりました。「いのちを満たすミュージアム構想~Premium Jewelry Dome Osaka~」をコンセプトに掲げ、ガラス張りのドームや、時空館の目玉展示だった「菱垣廻船」を活用して、MRなどの最新技術を使った体験型ミュージアムにしていくとしています。
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