ファッションエディター・大草直子 今パンツシルエットは太いのが主流でも、数年後ガラリと…おしゃれは「なる」ものでなく「する」ものと考えよう
40代、50代は、更年期真っ只中。気力が落ちたり、体重がコントロールできなかったりするせいで「おしゃれが楽しくない…」と悩む方もいるのではないでしょうか。そんななか、「45歳から55歳は、おしゃれも少しスローダウンする勇気を持って」と話すのは、ファッションエディターやスタイリストとして活躍する大草直子さんです。そこで今回は、大草さんの著書『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』から、大人のおしゃれのTIPSを一部ご紹介します。 【書影】気鋭のファッションエディターが本音で明かす、大人のTIPS。大草直子『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』 * * * * * * * ◆インスタフォローは27人まで インスタグラムを始めて9年が経(た)ちました。あっという間です。 ツイッター(現X)はやっていません。フェイスブックは気が向いたときに。人のブログやYouTubeは実はほとんど見ていません。 さまざまなSNSがあり、付き合い方は人それぞれ。そして、その目的も。 Z世代の辞書は、グーグルではなくYouTubeだし、2010年以降に誕生したアルファ世代のトレンドは、TikTokから生まれます。 私は、インスタグラムとの接点が一番多く、自分が投稿することも楽しんでいます。そして、雑誌やウェブで、仕事をしたいモデルやインフルエンサーを探すのもこの場所で。 ただし、フォローする数は27人まで、と決めています。 頻繁にフォロー、アンフォローを繰り返しているので、この記事を書いているタイミングは25人をフォロー中。実は、1か月に一度は食事をする友人もフォローしていません。
◆フォローする数を決める理由 それはなぜかというと、「情報の海」に溺れたくないからです。 私にとって心がざわざわする情報はいらないし、準備ができていないのに、自動的に情報が送られてくることも、不安というより怖いのです。 忙しすぎて3日連続夕飯を作れていない。 おしゃれをする気力がない。 グリーンが流行しているのに黒を着たい。 部屋がちらかっている。 友達が少ない。 彼女が持っているバッグを「持っていない」。 SNSを見すぎるあまりに、自分に違和感を持ってしまうことは、とても不健康だし危険とすら言っても良い。 「自分らしさ」を自分自身で否定しないために、SNSとの適度な距離感は必要だと信じています。
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