4億年以上前の軟体動物「パンク」「エモ」と命名 由来は見た目から
英ヘレフォードシャーから化石で見つかった軟体動物2種が、新種として発表された。音楽ジャンルにちなみ、それぞれ「パンク」「エモ」と命名、論文が英科学誌ネイチャーに9日、掲載される(https://doi.org/10.1038/s41586-024-08312-0)。 【画像】もう一種類の生物「エモ」の復元イメージ図 化石が見つかったのは、ヘレフォードシャーにある、約4億3千万年前のシルル紀の堆積(たいせき)層。非常に保存状態のよい化石が出る土地として知られる場所だという。 インペリアル・カレッジ・ロンドンなどの研究チームは、細長いナメクジのような体で、背中側に多くのトゲを持つ2種の軟体動物の化石を分析。生物の世界共通の名称となる学名を、それぞれ「Punk ferox」「Emo vorticaudum」とした。 Punkは長いトゲが並んでいる様子が、髪の毛をツンツンに立てたパンクのヘアスタイルを連想させるとして命名。feroxはラテン語で「反抗的な」などの意味があるという。 Emoについては、体表のトゲや固い殻といった特徴が、長い房やびょう付きの服といった、ロックの一種であるエモのファッションに似ているとしている。vorticaudumは「渦」と「尾」を組み合わせた形容詞だという。
朝日新聞社