大阪M・宮部愛芽世、地元・尼崎市で躍動「いつもより気持ちを上げて準備してきた」 今季最多タイの19得点でPOMに輝く/SVリーグ
大同生命SVリーグ女子(30日、大阪M3─0岡山、ベイコム総合体育館)大阪M(前JT)が岡山をストレートで下して4連勝を飾った。 今年1月に加入した宮部愛芽世(あめぜ、23)が両チーム最多に並ぶ19得点を挙げて勝利に貢献。地元の兵庫・尼崎市で開催された今季初の試合でPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝く活躍を披露し、「地元での試合ということで、いつもより気持ちを上げて準備してきた。チームのみんなのおかげで、きょうはいいプレーができた」と胸を張った。 尼崎市は18歳まで過ごした故郷。今試合が行われたベイコム総合体育館は、小学生の頃に毎年マーヴェラスの試合を観戦しに訪れていた場所だった。思い出の舞台で白星を飾り、「当時は地元にチームがあることで、もっとバレーを頑張りたいと思うきっかけになった。プロとして戻って来ることができたのは、感慨深いですね」と笑みを浮かべた。 今季開幕戦は体調不良で出場できず。以降は主に途中出場が続いていたが、今季2度目となった先発出場で19得点を挙げて起用に応えた。チームを率いる酒井大祐監督(43)は「先発した愛芽世が点を取ってくれたので、チームが楽になった」とたたえた。 「開幕からプレーの状態が全然上がってきていなかったが、地元の力も借りて、やっと霧から抜けることができた気がしている。またここからスタートという気持ちで頑張っていきたい」と宮部。この勝利でチームは2位に浮上。地元で自信を深めた宮部が、チームを新リーグ初代女王に導く。