なぜ本田圭佑はアゼルバイジャンの名門ネフチに正式入団したのか「日本人がプレーしたことのない国での第1号になろうと」
ポルトガル1部リーグのポルティモネンセへの入団が登録上の問題で一転して破談となり、再び所属チームなしの状態となってヨーロッパで移籍先を探していた元日本代表のMF本田圭佑(34)が、アゼルバイジャン・プレミアリーグの強豪ネフチへ加入することが決まった。 ネフチが本拠地を置く首都バクーへ先週末から入っていた本田はメディカルチェックをへて、現地時間15日午後5時(日本時間同10時)から本拠地バクセル・アリーナ内で行われた調印式に登壇。契約書にサインし、背番号「4」と「HONDA」が記された新天地のユニフォームを披露した。 「この場所にいられることを幸せに思う。強いライバルチームがいて、簡単ではないとわかっているけれども、このチームが今シーズンのチャンピオンになれるようにベストを尽くしていきたい」 肩まで髪を伸ばし、ネフチのマフラーを首にかけた本田は、動画投稿サイトYouTube内のクラブ公式チャンネルでもライブ配信された、調印式に続けて行われた入団会見で英語による第一声を発した。 名古屋グランパスでプロの第一歩を踏み出した本田にとって、ポルティモネンセを除けば、ネフチは通算9つ目の所属チームとなる。プレーした国は8つ目となるが、日本人にとって馴染みのない、旧ソ連を構成していたアゼルバイジャン共和国での挑戦をスタートさせるのはなぜなのか。 ポルトガルリーグへの選手登録が間に合わなかった想定外の状況を受けて、ポルティモネンセとの契約を白紙に戻した本田は代理人を通じて、移籍マーケットがまだ開いているヨーロッパ各国のクラブへ幅広く可能性を打診していた。アゼルバイジャン国内のメディアは、ネフチに加えてベラルーシやカザフスタン、トルコ、スウェーデンなどのクラブと接触があったと報じている。 そのなかでネフチが応じ、今シーズン終了までの短期契約に至った背景には、リーグ戦の約4分の3を終えた段階で首位に立っている状況がまず関係していると言っていい。