外食は年間600回以上! マッキー牧元の発掘! 地方の名店~福岡編~
それぞれの料理の甘みの使い方が精妙なのである。これ見よがしではない、それでいながらうまみをのせるギリギリの糖分が、酒を恋しくさせる。
その他、アラの塩焼き、冬の水炊きと雑炊、ふっくらと大きい梅干、柚子胡椒、鯨なます、ふぐ鍋、つくね芋甘酢、昆布締めあらの刺身などなど「料理」というものの素晴らしさと難しさ、その深淵を何度もここで学んだことか。 だから僕は、福岡に来たらもうここしか行かない。
旬菜処 畑瀬
住所: 福岡県福岡市中央区薬院2-3-31 TEL: 092-714-3385
MEGUSTA 今泉店
「グリーンカレーのマカロニサラダ」「パリパリピーマンタコスミート」「パクチー烏賊の塩辛」「SPICE 玉こんにゃく」「うずら卵のアチャール」「スパイシーコールスロー」「パクチー冷奴」。ベースはどこでも見かける料理だが、どこか変である。スパイスの要素が必ず入っていてこちらに訴えてくる。
ここが天神にある立ち飲み居酒屋「MEGUSTA 今泉店」である。「MEGUSTA」は市内に4店舗あるが、どこも個性があってメニューが違う。この店はスパイス使いをした料理と、タコスがウリなのだという。 さっそく「グリーンカレーのマカロニサラダ」「パリパリピーマンタコスミート」「パクチー冷奴」を頼む。
ありである。グリーンカレー風味のマカロニサラダなんて、どうして今まで誰も考えなかったんだろうと思った。タイに行ったらあるんじゃないかと思うほど味が馴染んでいる。冷奴のパクチーも自然にスパイスと一体となっている。
飲み物がまたおもしろい。「レモングラスジンジャージン」「ほうじ茶シナモンラム」「ゆず緑茶カモミールジン」「カルダモンコリアンダーウォッカ」と、スパイスの漬け込み酒が多くある。試しに「レモングラスジンジャージン」を飲むと、バンコクのバーで飲んでいる気分となった。
名物だという「ビリアタコス」も頼んでみる。牛すじ肉をすスパイスでトロトロに煮込んだスープに、タコスをディップして食べる料理だという。これもいい。ちょいと辛くして食べればまたたく間になくなった。しかもどの料理も安いし、頼めばすぐに出てくる。