彼氏が「年商500万円のフリーター」です。将来結婚するとしたら、普通の生活は可能ですか?
近年は、雇用される働き方ではなく、フリーランスとしての働き方を選択する人が増えています。フリーランスは自由度が高いメリットがある一方で、社会保障が薄いデメリットがあります。交際相手がフリーランスだと、「何となく将来が不安」「きちんと生活水準を維持できるのか?」という不安を感じることもあるでしょう。 そこで本記事では、年商500万円のフリーランスの実質的な可処分所得や、将来に向けた注意点などを解説していきます。
年商500万円フリーランスの実質年収
年商500万円のフリーランスは、可処分所得がおおむね「350万~380万円程度」です。可処分所得は、「収入-社会保険料-経費」で計上するため、青色申告特別控除の適用有無や計上する経費、支払っている国民健康保険料によって差が出ます。 会社員の可処分所得は、「総収入の8割程度」が目安といわれています。iDeCoへの加入や扶養家族などの条件によって変わってきますが、おおむね「375万~425万円程度」が可処分所得となります。 フリーランスと会社員の可処分所得だけ比較すると「会社員のほうがやや多い」といえるでしょう。とはいえ、フリーランスでも普通の生活を送ることは十分に可能です。「350万~380万円程度」の可処分所得をやりくりすれば、切り詰めた生活を強いられるリスクは低いでしょう。
年商500万円は「稼げるフリーランス」
国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、個人の事業所で「年収400万円超500万円以下」と回答した人の割合は8.7%でした。年商500万円は、個人の事業所のなかでも上位20%に入ることから、「稼げるフリーランス」といえるでしょう。 なお、厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、2021年における「1世帯あたり平均所得金額」は545万7000円でした。つまり、フリーランスとしては稼げる部類でも、会社員や公務員を含めて考えると「500万円ではやや物足りない」といえそうです。