彼氏が「年商500万円のフリーター」です。将来結婚するとしたら、普通の生活は可能ですか?
年商500万円のフリーランス世帯が行うべき対策
先ほど紹介した厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」で紹介した年収は「1世帯あたり」です。そのため、配偶者と合わせて共働きをすれば、統計調査以上の世帯年収を稼ぐことは可能です。 また、フリーランスは社会保障が薄いというデメリットがあるうえに、収入の変動が大きいリスクがあります。共働きをすることで複数の収入源を持つことができ、生活が破綻するリスクを軽減できます。また、フリーランスが加入しているのは国民年金だけなので、掛け捨ての死亡保険を契約し、万が一の事態に備えることも検討しましょう。 効率よく資産を増やすためにも、2024年から始まる新NISAの活用もおすすめします。例えば、高配当株を購入すれば、事業収入のほかにも配当収入が得られます。投資にはリスクが伴いますが、日々のキャッシュフローの強化、将来の「年金プラスアルファ」としての役割を果たしてくれるでしょう。 フリーランスには、退職金制度がありません。リタイア後の資金は自分で用意する必要があるため、新NISAやiDeCoをはじめとした税制優遇の仕組みがある制度を活用しましょう。
まとめ
フリーランスは、働き方の自由度が高く、会社員よりも人間関係の悩みやストレスを感じることなく働ける魅力があります。 年商500万円のフリーランスの可処分所得はおおむね「350万~380万円程度」なので、普通の生活は十分に可能でしょう。結婚後は共働きを維持すれば、平均以上の世帯所得を得ることもできます。 ただし、フリーランスには社会保障が薄い弱みがある点を踏まえて、ある程度の自助努力が必要になる点をおさえておきましょう。 出典 国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査 厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部