大神いずみ「野球選手の家族として、怪我と病気が一番怖い。丈夫な体を作る食事を作り、1日でも多く野球のできる体でいてほしい」
◆今は肩が壊れるまで野球を続ける 私が夫と結婚したあと、現役時代に二度ほど大きな怪我があった。 最初は新婚の時、シーズン中なんとか騙し騙しかばってやっていた足首の靭帯を、休みに入って即手術した。 もう1回は試合中に捕球で選手と交錯し、肩の骨が折れて突き上がった。手術をするとシーズンそれ以降の出場が絶望的とのこと。ちょうど一軍と二軍を行ったり来たりしていた時だ。 手術してもしなくても一軍で野球できるかどうかわからないのなら、今は肩が壊れるまで野球を続けることを選びたい。夫は手術をしない決心をした。 いやいや肩壊したらダメじゃんやばいじゃん。 私はそう心配していたが、夫は本当に手術しないで1ヵ月半くらいで野球に戻ってしまった。今でも肩の骨は不自然に盛り上がったまま。 引退したのはそれから1、2年後だったと思う。 野球から離れたので怪我の心配がなくなってやれやれ、と思っていたところ。 数年後にアキレス腱を断裂して松葉杖をついた。現役時代にもやったことないのに…。
◆たまには潔くゆっくり休んでいただきたい まさかのクイズ番組で「大縄跳び」をルンルン跳んでいた時にバチン!とやってしまった。アスリートだったはずなのに何故?人にはなんだかその場面を説明しづらい。 でもプロ野球からは離れていた時の怪我だったのでプレッシャーも焦りもなく、現役時代に比べればどれだけ呑気な怪我なんだ、と笑ってカツカツ松葉杖を鳴らして歩いていた夫である。 本っ当…に現役の時の怪我は心身ともに辛かったのだろうと思う。 ある時歯が痛むと言って歯医者さんに出かけていったら、即入院ということもあった。かなりの大掛かりな手術をして数日入院したのだが、まさかの入院中に『ダウンタウンDX』の収録が入っていて、病院を抜け出してまで仕事に行った。でもあまりにぶん膨れの酷い顔でテレビに出てしまって、誰だかわからなかったのか、オンエアではあまり顔は映っていなかった。 仕事、試合には絶対に穴を開けない気骨には恐れ入るのだが…たまには潔くゆっくり休んでいただきたいものだ。
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