大神いずみ「野球選手の家族として、怪我と病気が一番怖い。丈夫な体を作る食事を作り、1日でも多く野球のできる体でいてほしい」
◆本人も意図せず私たちに「ムカついて」 次男の瑛介の体も大きくなり、私の背丈を越しているので、こちらも大人の仲間と思って向きあいたいけれど…。実は中身はまだまだランドセルを振り回して「おまえの母さん、でーべーそー」と言ってふざけ回る小学生とさほど変わらない(今そんな小学生を見かけることもないんだが)。 まだわかんないだろう、とコソコソ大人の間で話している言葉尻を捕まえて、 「なにそれ?なんなん?俺にも教えてぇ」 いつのまにか声変わりした低い声で尋ねてくるが、言っていることはまあまあ幼いのである。 心と体がぐんぐん形を変えて特有のホルモンのおかげで成長していくからか、昨日と今日で、言葉の当たりどころが違うと、本人も意図せず私たちに「ムカついて」いる。 「ご飯できたよ」にもふてぶてしく「は?」と言い返してくる息子に、今日も私は心の平安が保てない。 はあ、やれやれ…。 よくもこんな難しい子達を毎日面倒見てくださる、学校やチームの先生方。 実の親でも扱いが難しいのに、ゆめゆめ学校や所属チームが我が子を何とかしてくれるなどと思ってはいけない気がしている。
◆お母さんがフーフーしてあげると… ところで、むかし子どもが小さい時よく公園で遊ばせていて、コテっと転んだ時すぐさまダッ!と駆け寄っていく母親の子はいつまでも泣き止まず、膝がズリ剥けて血だらけになっていてもゆっくり落ち着いて水道水で洗い流し、慌てず淡々と対応している親の子は、なぜか痛そうなのに泣くのを堪えている。 ちょっと擦りむけたところをお母さんがフーフーしてあげると、火がついたように子どもが泣き出すような場面を、よく見かけたものだ。 あれは何だったんだろう? どっちも必要な愛情な気がするんだが、子どもにとってはどちらの親の方がありがたいのか。 フーフーは、みんななんだか嬉しいものだな。 でもある程度大きくなった男子にそばで母親がフーフーしていたら…それは引きますな。
【関連記事】
- 大神いずみ「高校野球を引退したはずの長男が、国体のメンバーに選ばれた。履正社に入って最初で最後のユニフォーム、最後の一振りは…」
- 大神いずみ 元木翔大、最後の試合は「4番、サード」。夫・元木大介が戦力外通告を受けたときは妊娠5ヵ月、引退を決めたのは父の言葉だった
- 【読者手記漫画】絶縁した実家へ5年ぶりに行き、ゴミの山で暮らす両親に愕然!父は98歳、87歳母は重度の認知症に。「私がやるしかない」と覚悟を決めて
- 74歳、余命1年半で夫の裏切りを知った妻の復讐。はぐらかす不倫相手と対決後に起きた、心境の変化とは?
- 大神いずみ「父・元木大介の勝負した大阪で、一番強い桐蔭を倒したい…〈見えない力〉で、息子は大阪の義父のお墓近くの学校へ」