道を走っている家族向けの高級車を見ると、なんとなく羨ましい気持ちになります。実際に購入しようと思ったらどれだけの費用がかかるのでしょうか？

車が好きな人であれば、高級車に対し憧れを持っていることも多いでしょう。ですが、そもそも高級車はなぜ一般車に比べ価格が高いのでしょうか？ そこで今回は、高級車の定義を押さえながら、高級車がなぜ高いのか、また高級車の人気車種と価格 などについて見ていきます。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要？ 返済額を試算してみた！

高級車の定義

高級車は500万円の金額を基準にする人が多いといわれています。また国税庁が発表した「令和4年分民間給与実態統計調査結果について」によると、平均年収は458万円でした。 無理なく購入できる車の価格は年収の半分ぐらいといわれていますので、230万円程となります。そのため、平均年収を超える500万円の車は、高級車として分類できるでしょう。 また、購入後は維持費が必要になります。そのため、単純に年収が1000万円あったとしても、500万円クラスの高級車を余裕で所持できるとは限りません。

家族向け高級車の人気車種と価格

一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表した「乗用車ブランド通称名別順位 2023年4月～2024年3月分」によると、国内の高級車メーカー「レクサス」が23049台で第28位にランクインしています。車種はSUV車の「NX350H」であり、2024年4月現在（※）の販売価格帯は、453～971万円です。 ※新車販売終了のため中古価格の平均です。 高級輸入車で、家族向けの車である「メルセデス・ベンツGLB」を例にすると、日本自動車輸入組合が公表の「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の推移（暦年）」では、新車登録台数5741で8位に位置しています。販売価格は、2024年4月現在で638～916万円です。この2車種のようなラグジュアリーSUV車は、家族向けとして人気があります。

高級車の維持費

一般的な国産車と比べて、高級車は車体価格だけでなく維持費も高いといわれています。その理由を解説します。 まず1つ目の理由は、税金の差です。車には「自動車税」と「自動車重量税」がありますが、自動車税は車の排気量によって税額が決まります。一般的に高級車は排気量が大きいエンジンが搭載されている場合があり、税金が高めです。 また自動車重量税は車の重量で決まっており、0.5トンごとに税額が高くなります。高級車の場合、外装や内装などに重厚感があり、設備やアクセサリーも充実していることから、重量が重くなる傾向があります。 2つ目の理由は、修理費用など維持するために必要な費用です。事故で車両の外装を修理する必要があるとしましょう。 一般的な車の塗装は4層ですが、特別なコーティング処理が施されている場合、5層～7層になっていることがあります。そのため、修理をする際に特殊な処理を要するので、修理費用にも影響します。同様に、部品も高額に設定されているため、車の維持費用が高くなるのです。