冷えを感じるときに! 体を温める食べ物・飲み物を栄養士が指南
朝食を食べよう! 1カ月チャレンジ
朝食を食べないと、体は温まらない。なのに、朝食を食べない方は意外と多い。 朝食を食べれば、規則正しい生活に近づけて、自律神経も整いやすくなったり、筋肉量を維持したり、増やしやすくなる。 朝食を食べていない期間が長いほど、いざ朝食を食べようとしても、胃腸が受け付けてくれないこともあるので、徐々に朝食を食べる習慣を付けよう。 ・最初の1週間…インスタントのポタージュスープの粉末を豆乳や牛乳で溶いて飲む。もしくは、インスタントの豆腐の味噌汁を飲む。液状のものから始めると、胃腸の負担も少なくて済む。たんぱく質をとれるもので。たんぱく質を摂ると熱が生まれやすくなる。 ・2週間目…チーズトーストを追加する(トーストにスライスチーズをのせて焼く)。もしくは納豆ご飯や卵かけご飯を食べる。糖質をとることで、体も温まりやすくなったり、24時間より少し長い体内時計も24時間にリセットされ、安眠に繋がる。眠りが良くなれば、自律神経も整いやすくなる。 ・3週間目…みかんを追加する。冬が旬の果物で体を温め、食物繊維やビタミンCも摂ることができるため、美容にも効果的。 ・4週間目…茹でたブロッコリーを追加する。マヨネーズを付けて食べる。冬が旬の野菜をとり入れて、ビタミン・ミネラルをとる。免疫力アップにもなる。マヨネーズから摂れる脂質も、エネルギー源として重要。 1週間スパンでなく、2週間スパンで2カ月チャレンジでもOK。長いスパンをかけて、朝食を食べる習慣が付けば、体温が上がりやすくなったり、筋肉も付きやすくなるため、それにより冷えの予防にもつながる。
お話を聞いたのは管理栄養士 篠原絵里佳さん
<冬を快適に過ごすためのひと言アドバイス> 太りたくない、という思いから、必要以上に糖質や食事量を減らす、朝食を食べないなど、カロリー不足になっている方が多くいらっしゃいます。カロリー消費(カロリーを燃焼)させることで体が温まるので、カロリー不足の状態では冷えはなかなか改善されません。ご飯などの主食や、肉や魚、卵、大豆製品などの主菜をしっかり食べることが冷えの予防になります。食事は即効性がないため、続けるのが難しいかもしれませんが、続けることで、知らないうちに冷え知らずの体が作られていることに気付くことと思います。まずは、生姜ご飯から始めてみてはいかがでしょうか。 Profile●日本抗加齢医学会認定指導士、睡眠改善インストラクター、上級睡眠健康指導士、野菜ソムリエプロ。総合病院、腎臓・内科クリニックを経て独立。長年の臨床経験から、体の中から健康に美しくなる生活習慣を見出し、わかりやすく発信することを得意とする。また、働く女性の健康支援に注力し、フィーカレディースクリニックにて、栄養相談・睡眠相談を担当。