冷えを感じるときに! 体を温める食べ物・飲み物を栄養士が指南
体を冷やす食べ物に注意!
夏が旬の食材や暑い土地で採れる食材は、体を冷やすといわれている。 ・夏が旬…トマト、キュウリ、ピーマン、ゴーヤ、ズッキーニなどの野菜/スイカ、メロン、桃、マンゴー、梨などの果物 ・暑い土地で採れる食材…コーヒー、唐辛子、バナナ、パイナップルなど サラダは、夏が旬の野菜が多く使われている上に、料理そのものを冷やして食べることが多く、体を冷やす。 夏野菜でもそのまま生で食べずに、炒めたり、煮たりするなど、温めて食べたり、体を温める食材と組み合わせたり(サラダのドレッシングに玉ねぎを加えるなど)工夫してみて。また、食事の最後は温かいスープやみそ汁などの温かいもので〆ると、冷えを予防することができる。
あなたの冷えはどのタイプ?
ここからは、冷えのタイプ別におすすめの食べ物・飲み物をご紹介。まずは自分のタイプを確認してみよう。 ・手の先や足先が冷える、ほてるときもある → 「自律神経の乱れ」タイプ ・足先から脚全体が冷える、朝に足がつりやすい → 「筋肉量の減少」タイプ ・平熱が36℃未満 → 「栄養不足」タイプ 上記3タイプのほかに、手足が冷たいというよりは全身に寒気を感じたり、おなかや肩などある一部だけ冷えを感じたり、また寒いのに汗をかきやすかったり……と冷えの症状の現われ方はさまざま。タイプが合併した混合型も。それぞれのタイプの特徴で思い当たる症状や生活習慣をチェックして、それらに合わせた対策をしていこう。
「自律神経の乱れ」タイプ
手の先や足先が冷える、ほてるときもある方は 「自律神経の乱れ」タイプかも。 以下が3つ以上当てはまれば、下部で説明する対策を試してみて。 □就寝時刻と起床時間がまちまち、不規則である □夕食を食べる時刻が21時を過ぎる、1日2食になることが多い □朝起きるのが辛い、寝ても疲れが取れない □ストレスを感じることが多い □休日も仕事をしていることが多い □夜中に何度も目が覚める 【原因の解説】 自律神経の乱れからくる冷え性は、過度なストレスや疲労、不規則な生活などが原因で起こる。睡眠不足や眠りの質が悪いと、睡眠によるストレス解消につながらない。 冷えは血行不良が原因。血行は自律神経(交感神経と副交感神経)によって調節されている。自律神経のバランスが乱れて交感神経が優位になると血管が収縮して末梢血管の血行が悪くなり、手や足先が冷えやすくなる。 冷えの8割を占めるのがこのタイプ。デスクワークなど長時間同じ姿勢が続く方、肩こりがひどい方に多い。 【おすすめの食べ物・飲み物】 リラックスできる(鎮静作用のある)ハーブティー ・カモミールティー ・ラベンダー ・レモングラス 【実践的な対策】 ・平日も休日もできるだけ同じ時刻に起床・就寝する。 ・1日3食、できるだけ同じ時刻に食べる。 ・リラックスする時間を作る(お風呂に入る、好きな香りやアロマをかぐ、ハーブティーを飲むなど)。 ・ストレス解消法をみつける。