開拓時代支えた和スイーツ、100年以上変わらぬ味で愛される元祖月寒あんぱん 味・旅・遊
現在の製品は1個当たりの重さが約65グラム。明治時代は倍の大きさがあったといい、「食べ応えがあったからこそ、道路づくりの作業の楽しみになっていたのでは」と本間社長。
店頭には100年前とほぼ同じサイズの復刻版もあり、明治期の味も楽しめた。ゴールデンカムイなど人気漫画などとのコラボ商品もあり、聖地巡礼になぞらえて来店する若年層も多いという。土産需要も期待できそうだが、北海道は国内屈指の激戦区。
「地元の人にとっては普段使いでなじみ深いはず。無理に宣伝をするよりも地元に根付かせていくほうが近道のような気がしているんです」と話す本間社長の言葉に、月寒あんぱんに込められた思いを感じた。(坂本隆浩)
月寒あんぱん本舗・月寒総本店 (札幌市豊平区月寒中央通8の1の10)。札幌市営地下鉄東豊線「月寒中央」駅を下車し4番出口からすぐ。営業時間は午前10時から午後6時。休日は1月1~3日。【問】011・851・0817。