白蛇日本三大聖地や日本最古の神社…「巳年」の初詣に訪れたい最強の金運スポット
■ 宝珠を抱えた夫婦の「撫で白蛇」の像 鎌倉時代に創建された蛇窪神社は、天照大神をはじめ9体の神様を御祭神とし、白蛇大神と蛇窪龍神が一緒に祀られているのは全国的にも珍しいという。 境内ではユニークな“白蛇体験”もできる。宝珠を抱えた夫婦の「撫で白蛇」の像は、願い事を唱えながら撫でるといいという。また、「白蛇清水」で銭洗いをすると財運がアップすると言われている。 蛇窪神社や群馬県沼田市の老神温泉と並んで「白蛇日本三大聖地」に数えられるのが、山口県岩国市だ。 シロヘビは、アオダイショウが突然変異で白化したものだ。岩国市に生息するシロヘビは遺伝によって白化が子孫にも受け継がれる珍種で、1972年に国の天然記念物に指定されている。 岩国市では白く光沢のある胴体にルビーのように赤い目を持つシロヘビを「神の使い」として300年近くにわたり大切に守り続けてきた。 そうしたシロヘビ信仰を形にしたのが2012年創建の岩國白蛇神社。御祭神には広島県宮島市の嚴島神社から天照大神を母とする宗像三女神(田心姫神・湍津姫神・市杵島姫神)を勧請した。金運や商売繁盛の御利益があるとされ、隣接する白蛇観覧施設ではリアルな白蛇様からパワーを授かることができる。 ■ 『古事記』や『日本書記』に登場する大神神社 岩國白蛇神社は平成に誕生した新しい神社だが、『古事記』や『日本書記』に登場する日本最古の神社、奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社もまた、ヘビを信仰の対象とする。 大神神社の御祭神である大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は全ての産業の開発や方位除け、交通、航海、縁結びなど人間社会の幸福を推進する神として知られる。その大物主大神がヘビに姿を変えて現れたエピソードが『日本書紀』に複数出てくる。 そうした背景もあり、大神神社では親しみを込めてヘビを「巳(み)さん」と呼び、幸福や徳をもたらす霊威としてあがめてきた。大神神社を訪れると境内の所々に卵が置いてあるが、これは巳さんに好物の卵をお供えしようという信仰の表れなのだという。