SUPER GT第8戦プレビュー 最終決戦”ではない”もてぎ 例年と異なる攻防戦が展開されるか!?
・”予選上位獲得”が必須条件
戦いの舞台、もてぎは国内サーキットのなかでも特性あるレイアウトを持つ。メインストレートで加速し、第1、第2、第3…と続くコーナーを経て、終盤はヘアピンカーブのタイトなコーナーでブレーキングをして、さらにダウンヒルストレートで加速する、という”ストップ&ゴー”のコースとなっており、当然のことながらブレーキへの負担が大きいため、レースではブレーキングのテクニックが求められる。また、クルマのセットアップとしては、それに見合うスムーズな加速度と高いブレーキ性能が必要になる。ひとつのコーナーで加速が鈍るようなことにでもなれば、総じて残りのコーナーをリズミカルに走ることが難しくなり、全体の流れをうまく構築することができず、タイムを伸ばすことがでいない。走っては止まることを繰り返すため燃費も厳しく、過去のデータをもとにしっかりと準備することが重要になってくるはずだ。
また、タイトル争い中のチームに限らず、もてぎではまず予選で好位置につけることが”第一関門”となる。なにしろ、このレイアウトゆえ抜きづらいサーキットとして認識されており、ドライバーにとってはストレスを感じるコースでもある。レース中、ピタリと背後につかれても、プレッシャーを跳ね除けてなんとかあの手この手で応戦できると思えば、予選でひとつでも前のポジションを手にすることがよりいっそう重要になってくる。とりわけ、今回はサクセスウェイトを積載しての予選だけに、間違いなくセッション開始とともにヒリヒリとした駆け引きが繰り広げることになるだろう。
決勝はシーズン3回目の300kmレース。”短め”の戦いだからこそ、予選ではより前のグリッドからスタートするため、決勝ではライバルの追随を許さない速さと強さを見せつけるために、どのチームも総力をあげてもてぎに臨んでくるはずだ。白熱の戦いをしかとご覧あれ!
■ドライバーからひと言!
堤 優威(No.2 muta Racing GR86 GT)