芸能人の政治発言めぐり爆問・太田、きゃりーぱみゅぱみゅ強力擁護
内閣判断で検察幹部の役職定年延長を可能にする検察庁法の改正案をめぐる世論の動きなどについて取り上げた17日放送「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、司会を務める爆笑問題の太田光が、ツイッター上で政治評論家・加藤清隆氏から辛辣なコメントを受けたきゃりーぱみゅぱみゅを強く擁護した。
きゃりーに噛み付いた政治評論家
同改正案については、小泉今日子ら芸能人の積極的な発言が注目される中、「勇気ある行動」など肯定的なコメントがある一方で「イメージがくずれた」「歌手は歌だけやってて」など否定的なコメントもあると紹介。 中でも太田は10日にツイッターで「#検察庁法改正案に抗議します」と、ハッシュタグを付けて意見表明したきゃりーに着目。きゃりーに対し政治評論家・加藤清隆氏が「歌手やってて、知らないかも知れないけど、検察庁法改正案は国家公務員の定年を65歳で揃えるため。安倍政権の言いなりになるみたいな陰謀論が幅をきかせているけど、内閣が検察庁を直接指揮することなどできません。デタラメな噂に騙されないようにね。歌、頑張って下さい」と、きゃりーのツイートにコメントを付けてリツイートしたことに関し、「歌手やってて知らないかもしれないけど、って言った人がいたじゃない。きゃりーは歌手だけど、歌はメッセージ。ライフスタイル、ファッション、生き方などいろんな価値観を広く世間に伝えている。相手にしているのは大衆であり、言い換えれば国民。それが社会現象になっている。キョンキョンなんかも長い間、あの人たちにしか見えない景色、広い日本社会、世の中を見ている」と、持論を展開した。 さらに、「歌手やってて何も知らないけどという人は、自分のほうが世の中を知っているという前提になぜ立てるのか。この人はもしかしたら自分と主張の似通った人たちのなかで井の中の蛙かもしれないし、頭でっかちでネットだけやってるようなそんなやつかもしれない。わからないよ、だけどそういう前提を確信して持てるっていう前提がまず間違っているし、こんなやつのいうことはまったく聞く必要がない」と、一刀両断。「きゃりーは実業家でもあるんですよ」と、デーブ・スペクターもフォローしていた。 きゃりーのツイッターにはコメント欄にさまざまな意見が寄せられファン同士の議論も起きる事態に。11日には発言した真意を説明するとともに、「ファンの人同士で私の意見が割れて、コメント欄で激論が繰り広げられていて悲しくなり消去させて頂きました」と当初のツイートを削除したことを報告。「いろんな意見があって良いとは思います。私に対してのイメージ、理想それぞれあるとは思いますがファン同士で喧嘩するのは嫌だなぁ」と心境を吐露していた。 (写真・文:志和浩司)