ダレノガレ明美、怒り収まらず 謝罪文に元記事同様のインパクト持たす難しさ
一部メディア(ニュースサイト『AERA dot.』)の報道で薬物疑惑がかけられたダレノガレ明美が記事は虚偽であるとして謝罪や訂正を求める警告書を配信元である朝日新聞出版に送っていた件で、同社は14日夜、同サイトおよび同社公式サイトにお詫びを掲載した。
「十分な取材や事実確認ができておらず」と謝罪
発端は5日に「AERA dot.」で配信された記事「『マトリ』が次に狙うセレブタレント 昨年大麻逮捕の“元女優”と同ルートか」(すでに削除)で、ダレノガレの名前については書かれてはいなかったものの、あるセレブタレントが薬物使用で当局からマークされているという内容だった。本人と所属事務所はダレノガレであることが推察でき今後のタレント活動に支障が出てもおかしくないとして、配信元に内容証明で警告書を送るとともに謝罪記事の掲載を求めていた。 また、怒り心頭のダレノガレは12日に自ら潔白を証明しようと毛髪検査も受け、一連の経緯やメッセージを自身のツイッターやインスタグラムで公表していた。 朝日新聞出版ではこれを受けてお詫びを掲載。同記事について「ダレノガレ明美氏と所属事務所のLIBERA株式会社から、記事中の『タレントのA』がダレノガレ明美氏と『同定が可能』であり、ダレノガレ明美氏が『過去も現在も薬物を使用ないし所持したことは断じてなく、それを疑うべき事情も一切ありません』とする『警告書』を受け取りました」と状況を説明。「記事は関係者に対する十分な取材や事実確認ができておらず、ご批判を真摯に受け止め、記事を取り消し、ダレノガレ明美氏とLIBERA株式会社に深くおわび申し上げます」と、「AERA dot.」と同社サイトの両方に掲載した。
謝罪文掲載もダレノガレ「正直納得できない」
一方、ダレノガレは自身のツイッターとインスタグラムでこの謝罪文を紹介し、「フェイクニュースを出したAERA dot.と株式会社朝日新聞出版社のHPにおわびを掲載することと、直接謝罪に伺います。との返事が」来たと報告。しかしながら今回の対応では怒りが収まらない様子で、「あんなに世間に薬物疑惑と広められたのに本当に誰も見てないような目立たない所にちょっとだけ謝罪文の掲載。。。正直納得できないです。AERA dot.のフェイクニュースでSNSで私がどれだけ嫌な思いをしたか、両親がどんな気持ちだったか、ファンの皆様、仕事の関係者の皆様を不安にさせてしまったか。せめて、本当に謝罪する気持ちがあるのなら、訂正、謝罪文をしっかりネットニュースとして配信してもらいたいです」と、心境を述べている。 この種の訂正記事についてはたびたび、「謝罪文が小さい」「問題となった元の記事と同じ大きさで行わなければいけない」といった議論が起きる。しかしなかなか元の記事同様のインパクトを謝罪記事に持たせることは難しい場合も多く、あとは名誉毀損で謝罪広告請求をするなど法的手段にうったえるといった方法も考えられなくはないが、今回のケースで認められるかどうかはわからない。ダレノガレは問題となった記事が配信された翌日、「1度掲載された記事は決して消すことはできません。記事削除してもネットには一生残るものです。記事を書いている記者さんは、一文字一文字しっかり責任を持って書いてもらいたいと思ってます」と、ネットニュース全般にも通じる警鐘を鳴らす内容のコメントを発表しているが、謝罪や訂正についてもっとインパクトを求めたいのだろう。 (文:志和浩司)