J1町田が負ければV逸の一戦で快勝 約2カ月ぶりの白星&国立初勝利 黒田監督「吹っ切れた」
明治安田J1第36節第1日(9日、町田3-0FC東京、国立)3位の町田はホームでFC東京に3―0で勝利し、勝ち点を63に伸ばした。6試合ぶりの白星で首位・神戸との差を暫定的に4に縮め、残り2節での逆転Vへ何とか望みをつないだ。10日は2試合が組まれ、神戸が東京Vに勝つと町田の初優勝の可能性は消滅。2位の広島は浦和と対戦する。 J1で4度目の聖地・国立競技場での開催。4万5288人の観衆の前で、町田が逆転Vへわずかに望みをつないだ。 「不安、重圧に押しつぶされる思いもあった。今までの苦労から解放され、吹っ切れてラスト2試合に臨める」 黒田監督が胸をなで下ろした。前半15分にMF白崎の得点で先制。後半も2点を奪い、9月14日の福岡戦以来6試合ぶりの白星を飾った。負ければV逸の一戦で踏ん張り、1分け2敗だった国立でも初勝利を挙げた。 今季J1初参戦。中盤までは優勝争いの主役を演じたが、9月21日の札幌戦の引き分けで首位から陥落すると、その後4試合で白星なし。神戸、広島に水をあけられた。 週前半の練習を非公開に切り替え、布陣も普段の4バックから攻撃的な3バックに変更。8日に続投が発表された指揮官の執念の采配が実った。10日に神戸が勝てば頂点には届かなくなるが、J1初参戦Vの偉業へ、天命を待つ。(一色伸裕)