遺伝性がんの理解深めるパネル展 ピンクリボン月間【長野・松本市】
10月は乳がんの早期発見・早期治療を呼び掛ける「ピンクリボン月間」です。 松本市では遺伝性の乳がんなどについて当事者や家族が思いをつづったパネル展が、県内で初めて始まりました。 松本市のイオンモールで開かれているパネル展「遺伝性がん当事者からの手紙」。 「私たちはがんになり、遺伝性だと知り、家族に伝え、未来を思い悩み、その都度いろんな色の涙が流れます」。 がんの当事者や家族の思いをつづった10点のパネルが並んでいます。 パネル展は、遺伝性の乳がんや卵巣がんの当事者でつくる団体が、全国各地で開催しています。 今回は松本市の相澤病院が呼び掛け、県内で初めて開催することになりました。 ■相澤病院遺伝子診療科・高津美月さん 「がんそのものが遺伝するわけではなくて、がんにかかりやすい体質が先祖代々バトンのように伝わっていて、その体質があるがゆえにがんを発症するという人が、(がん全体の)5%から10%いるといわれることが多い。こういった遺伝性のがんがあることを知らない人がほとんどだと思うので知ってもらいたい」 パネル展は20日までで、19日には遺伝性のがんについてのイベントを予定しています。