海外輸出額も右肩上がり!日本酒の酒蔵が次々開設する北海道は「異常エリア」⁉ 「伝統的酒造り」は無形文化遺産に登録 道産日本酒が注目される納得のワケとは?
その米麹を作るのが麹室です。 蒸しあげたコメを手作業で丁寧に広げて冷ましたあと、コメに麹菌の胞子を振りかけていきます。 白く舞っている粉のようなものが麹菌の胞子です。
麹の良し悪しでお酒の質が決まるとも言われるので、この作業はまさに日本酒造りの要なんです! 麹室内の空気が揺らがないように、作業中は私語厳禁です。 (宮永キャスター)「全部手作業でやっているんですね。手作業でないと出せないものってあるんですか?」 (田中酒造 田中一良社長)「微妙な手の感じ。温度とか水分量を感じたりと手はセンサーですので、それを利用する。そういう風に日本酒は作られてきたので、私たちは伝統的に継いでやっている」
こうしてできた米麹を、原材料であるコメや水とタンクに入れて発酵させます。 「櫂入れ」と呼ばれるかき混ぜる作業で発酵を活性化させます。 (田中酒造 田中一良社長)「香りをかいでみてください」
(宮永キャスター)「お酒の香りがしますね」 (田中酒造 田中一良社長)「酵母が発酵するときには泡が出るので、二酸化炭素が出るので泡がわいてきています」 (宮永キャスター)「本当だ!ぶくぶく泡が出てきています。まさに今、アルコールを作っている!」
定番の日本酒はもちろん、外国人観光客からも人気のクラフト酒まで 広がる”日本酒の幅”
2か月ほど発酵させたのち、ろ過して米麹などを取り除くと日本酒が完成します。 (宮永キャスター)「いただきます。さわやかな香りが口の中にパーッと広がっていきますね。お米のアルコールみたいなものがのどに入っていっておいしいですね」
この酒蔵では定番の日本酒だけではなく、初めての人にも親しんでもらえるような商品も作っています。 (田中酒造 田中一良社長)「これはこれから伸びていくのではないかと思っているクラフト酒。純米酒をベースにしたリキュールという分野で、ユズと一緒にしたお酒」
(宮永キャスター)「香りは完全にユズです!ユズのしっかりした香りが香ってきますね。飲みやすい。ユズのカクテルじゃないですけど、カジュアルな感じの」 (田中酒造 田中一良社長)「こういうのも日本酒の1つの分野かなと考えていて、特に外国のお客さまから非常に支持がある」