海外輸出額も右肩上がり!日本酒の酒蔵が次々開設する北海道は「異常エリア」⁉ 「伝統的酒造り」は無形文化遺産に登録 道産日本酒が注目される納得のワケとは?
日本酒は海外でも人気急上昇 海外輸出額は右肩上がりに!
いまや日本酒人気は国内だけにとどまりません。 国内での消費量はどんどん減っていますが、国外への日本酒の輸出量は右肩上がりになっているんです。 原材料となる良質なコメを作ることができる北海道の存在感は今後、日本酒業界で増していくかもしれません。
”伝統的酒造り”が無形文化遺産に登録!! 評価されたポイントは…?
さらに、世界が日本酒に注目するきっかけになりそうな出来事があります。 11月5日、ユネスコの評価機関は、日本酒や焼酎・泡盛などを作る技術である「伝統的酒造り」について、「無形文化遺産に登録することが適当」と勧告を出していました。 そして、日本時間の12月5日、ユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まったのです。
登録されたのは日本酒そのものではなく、作り方である「伝統的酒造り」です。 ポイントは「原材料の穀物を蒸す」「麹菌で麹をつくる」「発酵の技術」などで、その作り方は室町時代に原型が確立したあと、日本各地の気候風土に合わせて発展。 そして、現代まで受け継がれてきたことが評価されたといいます。
伝統的酒造りとは? 明治時代から続く酒蔵に潜入!
では、無形文化遺産に登録された「伝統的酒造り」とはどのようなものなのでしょうか。 (宮永キャスター)「小樽の老舗・田中酒造です。その歴史はなんと1899年。明治時代から続いているんですね。きょうはお酒の作り方を教えていただきます」
案内していただくのは、自らも杜氏である田中酒造の4代目社長・田中一良さんです。 (宮永キャスター)「無形文化遺産登録のカギになったのは何?」 (田中酒造 田中一良社長)「長い歴史・伝統・文化ですね。あとは日本酒独自の麹菌。麹の存在が大きいと思う」
(宮永キャスター)「この部屋は何の部屋?」 (田中酒造 田中一良社長)「麹を作る麹室、麹造り専門の部屋です」 (宮永キャスター)「カギとなる麹がここで!」
伝統のカギは”米麹” 麹の良し悪しで日本酒の味が決まる!
日本酒のラベルを見てみると、原材料はコメと米麹だけ。 非常にシンプルです。 さらに、米麹もその名の通りコメから作られているんですね。