朝霞西が所沢北を4-2で撃破!6年連続で決勝トーナメントへ
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選最終日は8月31日、所沢航空公園サッカー場などで各ブロックの代表決定戦31試合が行われ、決勝トーナメント(10月13日開幕)に進む31校が決まった。令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)を制した昌平や同予選準優勝の西武台などが登場する決勝トーナメントの組み合わせ抽選会は、9月9日に行われる。 【フォトギャラリー】所沢北 vs 朝霞西 G組は朝霞西が所沢北を4-2で下し、第98回大会から6年続けて決勝トーナメント進出を果たした。 前半はともに敵陣を切り裂いてからのビッグチャンスもなく、ほぼ互角の試合展開を繰り広げて0-0で折り返した。 4-4-2の陣形を取る朝霞西は、右SB古市翔太(3年)がアグレッシブに攻撃参加し、右2列目の渡邉一生(3年)とともにサイドアタックの一翼を担った。左2列目の古山凌梧(3年)も、巧みなボールさばきとパス出しなどで攻撃の起点となった。 3-5-2の所沢北は6月のインターハイ予選で県大会2回戦に進出。主将のFW古井大翔とMF髙木慎吾(ともに3年)が攻撃の中心で、相手守備陣の背後を奪う動き、マークを外すプレーなどが秀逸だった。 朝霞西が後半開始早々に先手を取る。5分、左SB藍野修也(3年)が、ファーポストを目掛けて蹴った左CKが直接ゴールに吸い込まれて先制。思わぬ形から先取点をものにした。 しかしここから所沢北が攻勢を強め、猛反撃を仕掛けた。FW和田侑航(2年)のパスを受けた髙木が10分、DFにマークされながらも鋭い弾道の一撃をゴール右に突き刺して同点。さらに12分には、古井が右ウイングバック大友司(3年)の右スローインのボールを預かると、体を上手に入れてマーカーをかわし、強烈な右足シュートを決めて勝ち越しに成功した。 それでも朝霞西の選手は慌てなかった。吉田圭吾監督は「直近のリーグ戦では3試合連続して残り5分くらいで逆転勝ちしました。そんな経験が自信になっているのか、失点してもパニックになることはありませんでした」と落ち着いて戦況を見ていたそうだ。 そんな指揮官の信頼する心が伝わったのか、15分には交代出場したばかりのFW荒木晟夏(3年)が古山の左クロスをヘッドで合わせて追い付くと、この3分後には藍野の左クロスを預かった荒木が、ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。古山が決めて決勝点とし、32分には古山が中央やや左から4点目を蹴り込んでリードを広げた。