小池都知事が記者会見6月26日(全文1)避難所確保に向け、旅館団体らと協定締結
補正予算の編成時期は
東京新聞:ありがとうございます。6月幹事社、東京新聞の原です。まず財政関係で2点と、それから新型コロナ対策で1点お伺いします。まず今、冒頭お話ありました補正の関係なんですけれども、2次補正、国の2次補正に対応したものが中心というようなお話だったと思うんですが、臨時交付金は確か460億ぐらいで。 小池:469億。 東京新聞:469億ですね。それにプラスアルファして、都として独自のメニューなんかもお考えになられているのかというのと、それから編成の時期を併せてお伺いしたいと思います。 小池:補正予算でありますけれども、規模感、時期というご質問。それぞれ規模感も含めて今後具体的に検討することになりますけれども、今回は基本的に国の第2次補正予算への対応を図るというものがベースになっておりますので、財源とすれば国の交付金、そして今お話あった国の交付金、それから国庫補助金がベースになるという考え方でございます。このあとこの補正予算のための臨時の議会を開くことになろうかと、これは議会との関係になりますけども、そういう形になると考えております。 東京新聞:編成時期なんですけども、議会の招集となると一定程度時間が掛かるとは思うんですけども、知事の任期が7月末までおありになる中で、どのぐらいのタイミングでお考えになられていますか。 小池:やはり今回の支援というのは医療であるとか、それから経済、生きた経済に対しての対応ということでございますので、できるだけ早くということになります。補正予算についてはそれぞれ各局に指示もしているところでありますので、それらの出方を見ながらということになろうかと思います。
財源捻出の手法は考えているのか
東京新聞:分かりました。財政関係でもう1点。決算のほうのお話もありましたけども、今日午前中の有識者の意見交換会で、税収も相当落ち込んでいくだろうと、今後かなり厳しい運営が見込まれるというお話がありました。短期的に都財政の中で、これから財政需要が出てくる中で活用できるとしたら、たぶん特定目的基金を崩すのかどうかとか、都債を発行していくのかどうか、この辺りが大きなポイントになっているというふうに指摘されているんですけども、知事としては当面財源の捻出についてどういう手法が考えられると今の時点でお考えになられているか、そこら辺をお願いします。 小池:今回これまで過去最大の税収を得たという部分と、それから財調のほうにも、それも含めて積み増しができてきているということ、それから2回目の協力金をこれから、今、皆さんが申請をされているところですけれども、それらの出方なども踏まえていきたいと思います。ただ、これについては結果が出てくるのがあとのほうになります。協力金については基本的にもう6月中でほぼお支払いをしているということについては前もお伝えしたとおりであります。 今後の財政については、今日のお話もありましたように固定資産税など、また法人税、これらが都の税収の一番大きな部分であり、ここはなかなか厳しいというのはそのご指摘のとおりであろうというふうに思います。ただ、これからもずっとワイズスペンディング、賢い支出ということを申し上げてきた、そしてまた、これには今後、この東京の価値をさらに高めていくための方法を、より取捨選択しながら進めていくと。そして成長につながるような投資については引き続き行っていくというのが基本的な考えであります。 それから都債についても、これまでもできるだけ圧縮してやってきたわけで、その意味では大変健全な都財政を進めてきたというふうに自負をいたしておりますが、必要なこの都債について、どれぐらい今後必要になってくるのか、これは今後の検討の材料と考えております。積極的な形でというよりは、まず何が必要で何をしなければならないか、それらの精査を、ポストコロナ、ウィズコロナ、まずはウィズコロナですね、ポストコロナといった高い観点からも進めて、考えをまとめていきたいと思っております。 【書き起こし】小池都知事が記者会見6月26日 全文2に続く