小池都知事が記者会見6月26日(全文1)避難所確保に向け、旅館団体らと協定締結
SDGsの推進と持続可能な都市・東京の実現
そういう中で、この共同事業ですけれども、定例懇談会に参加していただいている大学との新たな連携の形として、今年度から開始をいたすものでありまして、これは大きなテーマとして「SDGsの推進と持続可能な都市・東京の実現」という大きなテーマをベースにして、複数の大学がチームを組んでいただき、共同研究を行う。そしてその成果を都民に還元していくというようなことを考えております。 今年度でありますが、「Community × SDGs」ということをテーマに募集を行って、その結果33事業の提案を受けまして、そして審査を経ました結果、3つの事業を決定いたしたところであります。いずれも大学の研究資源をコミュニティの活性化、そして共生社会の実現につなげていくというものであります。 具体的に申し上げますとまず1つ目ですが、こちらは法政大学と東洋大学、東京工業大学による、「災害時における大学キャンパスを活用した避難手法の検証」というテーマであります。大学のキャンパスを活用して、キャンプによる野外避難の実証実験を行う。そして地域の新たな避難拠点としての可能性について研究を行うというものであります。 2つ目でありますけれども、順天堂大学と帝京大学が組んで、「医療機関への『やさしい日本語』の普及」を行う。これは医療従事者向けに外国人対応用のEラーニング教材を開発して、ウェブで公開をする。またワークショップなどでより普及を図っていく。要は患者さんで来られた外国の方に易しい日本語でお伝えをするという、そういうことをEラーニングで学んでいただくというものであります。 3つ目でございますが、こちらは専修大学と中央大学によるテーマで、「大学と地域が連携した『食』を通じたコミュニティ活性化」でございます。こちらは学生、留学生、近隣住民の皆さんや商店街などが参加できる、食を軸としたウェブ上での交流基盤を構築するというものであります。例えばオンラインで食事会などを、相互交流できる場を創出するとか、いろいろ食に絡んでのアイデア、企画も出てくることかと思います。 今月から都は600万円を上限といたしまして、それぞれ事業費を支援することといたしておりまして、今月からその事業を開始いたしております。こうした各大学が有している知ですね、知識の知、このリソースを生かした取り組みを通じまして、都内の大学との効果的な連携を広げていく。そして東京の持続的な発展につなげていくという考え方でございます。 ということで私のほうから本日は以上4点についてお伝えをさせていただいたところであります。じゃあお返しします。