神田うのが「恥ずかしくて顔を変えたい」と思った入院中の経験とは ヘルニアの痛さに「足切って!」
――大病をご経験された後、ご自身の中で何か変化はありましたか 体を動かしていないと筋肉はすぐに落ちてしまうんだと実感しました。1カ月半の間、寝たきりだと足、首、肩などあらゆる筋肉が低下して、最初は思うように歩けないんです。退院後2年くらいはヒールを履けませんでしたし、今でも後遺症でたまに足が痺れます。入院してベッドから初めて起き上がったときは、「頭って重い」と生まれて初めて意識しました。 今こうやって当たり前に立って歩けるのも筋肉があるからなんだなって。そこから体や健康に対する考え方がだいぶ変わりました。トレーニングは一生やらなきゃダメだってなりましたし、もう体が若いときのようにはいかないんですよね。 ■お金をかけるなら高級肉より筋肉 ――少し早いですが、50代の目標はありますか 50代は体を労わりたいです。体を酷使しない程度にトレーニングを続けて、いい筋肉をつけて、健康を維持できればいいかな。ある人から言われたんですよ、「筋肉はお金を出しても買えません」って。高級な肉はお金を出せば手に入るけど、筋肉はいくらお金を出しても手に入らない。筋肉って財産みたいなものだと思っていますし、もしお金をかけるなら健康にかけたいですね。 日頃の健康維持だとトレーニングの他にも整体、マッサージ、鍼(はり)治療、あとちょっと料金は高いですけどオステオパシー。日本ではあまり知られていないですが、やり終わった後は自分の体が全然違うんです。20代、30代は健康が当たり前と思っていましたが、40代でそれは当たり前ではないと学んだので、自戒の意を込めて、50代は体を労わりながら健康に生きたいです。 (聞き手・近藤加奈子)
近藤加奈子