「MA-1」の代名詞「ALPHA INDUSTRIES(アルファ インダストリーズ)」のルーツを探る
「N-2BはMA-1と同じく1950年代に誕生したものなのですが、極寒地のパイロット用に開発されたフライトジャケットで、コックピット内での使用を想定し、着丈が短く、ヘルメットをかぶったままでも着用できるフードを採用しています。
着座時に計器類に引っ掛からないように、フードはファスナーで2分割できる独特な仕様が特徴的なアイテムです。また極寒地の地上部隊用に開発されたのがN-3Bで、どちらも極寒地用ということで基本的な仕様は似ている2型ですが、かたや空の上、かたや地上と、その用途はまったく異なっているアイテムです」
1986年映画『TOP GUN』公開後、日本で初めてMA-1が流行した。実は劇中ではMA-1ではなく「CWU-45P」を着ていたという裏話があるが…。そして1990年代初頭のシブカジブームやヴィンテージブーム、同時期にアメリカではHipHopやR&BシンガーがMA-1を着用し世界的なブームとなった。 その後、裏原ブームを経て、近年ボンバージャケットと呼ばれるようになり、さまざまなスタイルでファッションに取り入れられている。クラシックなものを楽しむも良いし、進化したものを楽しむのも良い、名品は時代を超えて愛されるということを感じた。