高級天ぷら店主人の「やりたいこと」が詰まった新店は、コース8,800円のカジュアルライン!
そのオーナーと店を支えるのが「天ぷら料理 花歩」料理長の真田篤史さん。ホテルオークラ神戸「日本料理 山里」の副料理長として活躍するなど経験を積んだ実力派です。実は東京にも天ぷらと神戸ビーフの「麻布十番 真田」を出店しており、そちらは1人60,500円という超高級路線です。私の家賃より高い(笑)。あ、でも高級ワインも激レアなウイスキーも飲み放題というから、結果的には安上がり(?)なのかもしれません。
さて、「天ぷら料理 花歩」「麻布十番 真田」に続いてオープンした「RIO'S KITCHEN」、カウンターに立つのは若き料理人・織井秀郎さん。東京や神戸などのレストランで主にイタリアンの修業を積んだのち、真田さんに抜擢されこちらのお店に。
コースは概ね月替わりですが、同じ月の中でも食材を変えるなど、お客さんの要望があればメニューの変更などアレンジも。「キッチンと名がついている通り、気軽に楽しんでもらう場所です」と真田さん。
コース8,800円は八寸から〆4種までの14品にワンドリンク付き
八寸、と言われて出てきたのは、メイン料理級の品々がのったお盆。淡路タマネギのグラタンに、よだれ鶏、Rio'sサラダ、ピータン豆腐、そして写真真ん中は、サツマイモの天ぷらです。
Rio'sサラダは生春巻き仕立て。タマネギと自家製ポン酢で作ったジュレ仕立てのドレッシングが爽やかです。よだれ鶏は、骨付き鶏をサッとゆでて、紹興酒やネギ、生姜を合わせたピリ辛ダレに、炒った松の実を加えた本格中華の製法で。
タマネギのグラタンはホワイトソースを米粉で作るため、濃厚なコクと甘みがあります。秀逸なのがピータン豆腐で、口に入れた瞬間胡麻の風味が広がるので「胡麻豆腐ですか?」と聞くと、実は普通の木綿豆腐。ピータンの黄身を裏ごしして胡麻と合わせたタレをまとわせているそうです。なんとクリーミーで風味豊か!
猫田さん「天ぷらは「サツマイモか~」と侮るなかれ。実はこちら、「天ぷら料理 花歩」の名物の一つでして、サツマイモ紅はるかを100℃の低温で3時間も揚げるのだそうです!」