バズるコンテンツを作る4つのステップ(滝川徹 時短コンサルタント)
■「需要」と「伝えたいこと」を両立して発信する方法
別の方が書いた目標未達の記事を読んだ時、私が最初に感じたのは「そもそも上司にこんなことを言われてる時点でダメなんじゃないか?」でした。簡単に言うと、部下自身がこまめに上司に報告をしていて、指示されたことを適切にこなしていれば、たとえ目標未達でも上司から何も言われないはず。そう思ったわけです。 私はこのことを伝えたいと思いました。そうして記事を書くことにしたのです。ここでのポイントは、書くテーマは需要ファーストが起点にはなっているものの、同時に自分が伝えたいことも書いているということです。 需要ファーストと、伝えたいことを書く。この2つが両立しているのがわかると思います。 需要ファーストだけだと、先ほど書いたように楽しく書けません。両立することで楽しく書くことができるのです。需要を起点に自分が伝えたいことをコンテンツにする。これがたくさんの人に見られるコンテンツを作るベストな戦略だと私は考えています。
■コンテンツを作る4つのステップ
私がコンテンツを作る際の手順・プロセスは次の通りです。参考までにご紹介しておきます。 ステップ1 話題になっているテーマを探す ステップ2 その中で自分がくわしい、または興味があるテーマを選ぶ ステップ3 その話について「専門家として言えることがないか」を考える ステップ4 「おもしろく、うまく伝えることができるか」を考える 重複する話はさらっと触れるにとどめながら、一つずつ説明します。 ●ステップ1 話題になっているテーマを探す Yahoo! ニュースや Facebook、XをはじめとしたSNSをチェックして、今が旬の話題になっているテーマがないか、常にアンテナを張っておきましょう。「需要ファースト」の「需要」を見つける。これが最初のステップです。 ●ステップ2 その中で自分がくわしい、または興味があるテーマを選ぶ 話題になっているテーマの中で、「この話は自分の得意分野」「興味をもっているテーマだな」というものがあれば、それに着目します。これが記事のネタになります。 ●ステップ3 その話について「専門家として言えることがないか」を考える ネタが決まったら、次はたとえばテレビのワイドショーでそのことについて「専門家としてどうですか?」と話を振られたらどう答えるか、考えてみてください。 この手法は私が執筆指導を受けている中嶋よしふみさんから教わったものなのですが、とても効果的です。 先ほど紹介した目標未達の記事の際もこの手法を活用しました。記事について私がコメントを求められたら「そもそも上司にこんなことを言われないようにすべきですよね」と答える。そう思いました。私はこの考えを切り口にして、記事を書いたわけです。 この問いの素晴らしいところは、自分にとっては当たり前でも、他人にとってはそうではない考えを自然と引き出せることです。 ●ステップ4 「おもしろく、うまく伝えることができるか」を考える 最後に考えなければいけないのは「おもしろく伝えられるか」です。たとえばおもしろいストーリーやエピソードを紹介できるか。他人が納得できるようにロジカルに説明できるか。こうした点を検討します。 ここで紹介した4つのステップを、情報発信の際にはぜひ活用してみてください。はじめからうまくいくとは限りません。しかし、練習を重ねていけばコツをつかめるでしょう。 そうすればたくさんの人に見てもらえるコンテンツを簡単に作れるようになるはずです。