万博の海外館建設遅れ、大阪府木材連合会の支援情報提供を指示 吉村知事
大阪府の吉村洋文知事は19日、2025年大阪・関西万博でパビリオンの建設業者が決まらない参加国に対し、大阪府木材連合会(大阪市)が開幕に建設を間に合わせるための支援策をまとめたことについて「素晴らしい提案」と述べ、「日本国際博覧会協会」(万博協会)に参加国へ情報を提供するよう指示したことを明らかにした。同日の定例会見で記者団の取材に答えた。 【表で見る】2025年大阪・関西万博に出展する海外パビリオンの状況 連合会が参加国に提案するパッケージプラン「タイプ・ウッド」は、国内の住宅で使われる建設工法と、市場に一般的に流通する木材や住宅用の内装資材を使うため調達が容易で鉄骨造りのパビリオンよりも建設コストが割安になるという。 万博協会の副会長を務める吉村氏は「地元から素晴らしい木造技術で費用も高くなく、安全性の高いパビリオンをつくろうという提案をいただき非常にありがたい」と述べた。 参加国が独自に建築する海外パビリオン「タイプA」を巡っては、18日時点で希望する52カ国のうち12カ国が建設業者を決められていない。 吉村氏は「(万博)協会が各国に寄り添い協議を続けている」としながらも、開幕が10カ月後に迫ることから「事業者が決まっていない国は方針を決めてほしい」と求めた。