関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文3)ユーザーとの関係が非常に遠い
関西電力(関電)幹部らによる金品受領問題を調査した「第三者委員会」(委員長・但木敬一元検事総長)は14日、調査報告書をまとめ関電に提出し、大阪市内で会見を行った。 【動画】関電の金品受領問題 第三者委が最終報告で会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電の金品受領問題 第三者委が最終報告で会見(2020年3月14日)」に対応しております。 ◇ ◇
ユーザー目線のコンプラ意識醸成は期待できるか
産経新聞:すいません、最後1点。企業風土のことも指摘されていて、自社の業務を遅滞なく行うことが至上命題という企業風土があると。本日も報告書を受け取ってもう間もなくに新しく社長を選びました。果たして報告書を吟味する時間をつくっていたのかというような疑問もあります。これ、今後ユーザー目線のコンプライアンス意識の醸成というのは関電に期待できるのか、どう思われているのか、ご所見を教えてください。 但木:期待せざるを得ないというか、ぜひそこは社風を一変してもらいたいと思います。いいですかね。旧電力会社っていうのがあるんですよね。日本には10あるんですね、沖縄入れて。東電とか北陸電力。そこの会社は長いこと無競争状態にあったんですね。価格もお上が決めたという歴史がずいぶん長いわけで、そうすると直接、消費者であり、もちろんお金を払ってくれるユーザーの人たちとの関係っていうのが、実は非常に遠いんですね。だからユーザー目線っていうのがなかなか社内に入ってこない。 しかし本当に考えてみれば電力会社がある意義は、まさに電力を使う人がいてくれてるからで、電力会社が存続しているのはお金を払ってくれる人がいるからで、その人の目っていうのを一番気にしなきゃいけないはず。で、その人の目がずっと遠くなっちゃって、もっぱら社内の中でこれでいいかな、あれでいいかなっていう検討で終わってしまっていた。それが今度の事件の最大の原因ですから、これはどうあっても社風を変えてもらいたいというふうに思います。 司会:続きましてそちらの方どうぞ。