岩田康誠騎手のプラス条件とマイナス条件 「前走逃げた馬」に騎乗すれば芝、ダ問わず単回収率100%超え
デルタブルースで菊花賞、メルボルンCを制覇
10月8日、一頭の名馬が天へと旅立った。その馬の名はデルタブルース。日本馬として初めてメルボルンCを制した稀代の名ステイヤーだ。そのデルタブルースで菊花賞、メルボルンCとGⅠ・2勝を挙げたのが岩田康誠騎手だ。 【菊花賞2024 推奨馬】軸は決まり!勝率50%&複勝率100%の最強データを持つ馬発見 SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 菊花賞では地方所属騎手として史上初の中央GⅠ制覇を成し遂げ、メルボルンCではポップロックと歴史的な日本馬ワンツーを決めた。このコンビで挙げたGⅠ・2勝はどちらも日本競馬史に深く刻まれている。 岩田康騎手は今年の菊花賞でエコロヴァルツに騎乗予定。そこで今回は「岩田康誠騎手のプラス条件、マイナス条件」をテーマにデータ分析を行う。(参照するデータは2019年10月19日~2024年10月14日)。
単勝回収率1000%オーバーの条件も
<岩田康誠騎手の「プラス条件」> 奥村武厩舎【15-4-6-59】 勝率17.9%/連対率22.6%/複勝率29.8%/単回収率121%/複回収率82% 重賞×1~3枠【8-3-5-49】 勝率12.3%/連対率16.9%/複勝率24.6%/単回収率398%/複回収率133% 芝×逃げ【16-14-6-42】 勝率20.5%/連対率38.5%/複勝率46.2%/単回収率405%/複回収率171% 京都ダート【13-16-19-117】 勝率7.9%/連対率17.6%/複勝率29.1%/単回収率116%/複回収率117% この章では岩田康騎手の「プラス条件」についてみていく。 まずは厩舎との相性について。ここ5年で10勝以上を挙げる相性の良い厩舎は、奥村武厩舎、安田隆行厩舎(2024年3月引退)、上村洋行厩舎の3つで、単回収率はいずれも100%オーバー。特にノースブリッジやホウオウビスケッツを管理している奥村武調教師とのコンビは秋競馬でも要注目だ。 全盛期に比べると勝ち星こそ減っているが、大舞台での勝負強さは未だ健在。重賞での単回収率は169%と黒字だ。さらに深掘りすると、重賞で1~3枠に入ったときは【8-3-5-49】単回収率398%、複回収率133%と凄まじい数字を残している。 イン突きのイメージが強い騎手だが、内枠に入ったときの狙い目は逃げ、先行。「重賞で1~3枠」かつ「逃げ、先行」なら【5-3-0-13】単回収率1058%、複回収率254%とさらに数字を上げている。毎日王冠で2着に入ったホウオウビスケッツの競馬が好走パターンだ。 芝ではとにかく逃げ、先行馬が狙い目。逃げ【16-14-6-42】単回収率405%、先行【41-30-29-201】同128%と素晴らしい成績を残している。 芝ダート問わず前走逃げた馬は【27-17-17-136】単回収率129%とプラス域。今回芝なら同151%、ダートなら同113%で、条件問わず黒字という点も覚えておきたい。逃げた馬は次走で成績を落とす傾向にあるため、岩田康騎手の逃げ、先行の巧さが改めて分かる。 一方、ダート戦では京都コースが狙い目。特に好成績なのが1800mと1400mだ。京都ダ1800mでは前走4角3番手以内だった馬が【5-0-1-12】単回収率116%、複回収率121%でプラスとなっている。 京都ダ1400mでは継続騎乗の馬に要注目。今回乗り替わりは【0-3-2-18】と勝ちきれていないが、継続騎乗では【4-3-3-6】単回収率174%、複回収率168%と素晴らしい成績を残している。