引退が惜しい強さ ドウデュースがジャパンカップV ラストラン有馬、史上5頭目連覇期待
中央競馬のジャパンカップ(GⅠ、2400メートル芝)は24日、東京都府中市の東京競馬場で行われ、1番人気のドウデュース(武豊騎乗)が2分25秒5で優勝、5つ目のGⅠタイトルを獲得した。 【写真】ジャパンカップ表彰式で勝った武豊騎手と抱き合うイチローさん ドウデュースはこの日、スローペースを打ち破って第4コーナーで強烈な脚を見せると、直線半ばには先頭に立った。騎乗する武も、友道康夫調教師も一瞬、「早すぎる」と感じた。だが、「普通の馬ならバテるが、この馬は最後まで持ってくれる」という武の思惑通り、内から追いすがる2頭を封じてゴールした。 着差はクビ差。それでも武は「中身の濃い一番の強さを見せた」、友道調教師は「世界の皆さんに本当のドウデュースを見せられた」と、それぞれの言葉で絶賛した。 ドウデュースは7月、天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念の3戦をもって年内で引退することが公表された。「さみしい。一戦一戦かみしめるように乗っている」。武はこの日の騎乗後、勝利にもかかわらずそう話し、「一番は勝つこと。有馬記念で引退ということになるので、勝ちたいという気持ちをキープしていきたい」と続けた。 最後の3戦目は昨年も制した有馬記念。過去4頭しかいない有馬記念連覇で締めくくれるか、どんな強さを見せてくれるか-。期待が膨らむ。(佐竹修仁)