【チャンピオンズC展望】レモンポップがラストランで連覇狙う
「チャンピオンズC・G1」(12月1日、中京) 寒風吹きすさぶ桶狭間の地で、ダート王座を巡る熱き戦い。中心は昨年の覇者で、このレース限りでの引退、種牡馬入りが発表されているレモンポップで揺るがない。昨年の根岸Sでの重賞初V以降、国内ではG1・4勝を含む6連勝中。主戦の坂井も「ラストランとなるので、この馬らしい走りを見せてほしい」と期待を込める砂王が、グランドフィナーレを飾るか。 そのレモンポップに南部杯で最後まで食らいついたのが、今年のフェブラリーS覇者ペプチドナイル。逃げる王者に真っ向勝負を挑み、最後は4分の3馬身差及ばなかったが、3着以下を5馬身引き離す走りを披露した。ここでも“2頭だけの世界”を演じ、今回こそは逆転といきたい。 JBCクラシックでG1級初制覇のウィルソンテソーロも主力の一角。昨年は単勝92倍の12番人気と大穴の存在だったが、前残り決着を唯一後方から追い込んで2着に健闘した。さらにパワーアップを遂げた今年は、有力馬として上位争いに加わる。 3歳馬ではジャパンダートクラシック覇者フォーエバーヤング、東京ダービー覇者ラムジェットの名前はないが、みやこSで古馬を一蹴したサンライズジパングに注目だ。他ではシリウスSを連覇したハギノアレグリアス、昨年の3着馬ドゥラエレーデ、新たに鞍上にルメールを迎えた地方馬ミックファイアも侮れない。