名門大卒「実質無職」の元商社マンが妻や子供たちにしてきた「ひどすぎる仕打ち」の末路
夫の「お金の実態」が明らかに
夫は講演会の仕事もなくなり、実質無職でした。由香里さんの実家から受け取る20万円が彼の小遣いで、生活費も入れてなかったのです。しかしそれでは足らず、消費者金融から200万円の借金もしていました。さらに、マッチングアプリで知り合った女性と性交渉をしようとした際に、美人局の被害に遭い50万円を自分の親から借りていたのです。由香里さんはその証拠を見たことで目が覚めたと言っていました。今後、夫も一緒に住んでいた家は賃貸に出し、しばらく実家で生活するそう。夫は友達の家にいき、再びなんらかの事業を行うと見栄を切って出ていったそうです。 一連の顛末を知り、最も喜んだのは由香里さんの父親だったそうです。父は夫のことを危ういと感じていました。モラハラのことは知らなかったけれど、役員報酬を渡してはいるものの何も手伝おうともしないし、事業も続いてないわりにプライドが高い。こちらの財産管理などには関わらせまいとは思っていたようです。それでも「娘の決めたことに反対はできない」と、離婚の日を虎視眈々と待っていたのだそう。 由香里さんは父から「あなたの離婚が最高の親孝行だ」と言われて、胸を打つものがあったそうです。それまで夫から「お前には無理だ」と言われていた宅地建物取引士の資格取得への挑戦も始め、兄と共に家業の一員になるために、行動を始めたと報告してくれました。 未来に向かって進む母の姿を見て、息子も学校に通い出したそう。「離婚で家族の未来は明るくなりました。夫はあんな人ですが、私に子供を授けてくれたことには変わりはありません。夫との間にできた娘がしっかりして私に現実を伝えてくれたから、実家も蝕まれずに済んだし、私も目が覚めたんです。夫が私たちにしてきたことには悲しみを感じますが、これもまた運命だと思って引きずらずに生きていこうと思います」と晴々とした声で話していました。 夫は、優れた容姿や回転の速い頭はあっても、「名門大卒」「元商社マン」という肩書”のみ”で生きてきました。由香里さんの妻の実家の「役員報酬」という名の「お小遣い」をもらいながら何も働こうとしていませんでした。なにもせず、なぜ自分がお金をもらえると思うのか。楽に稼げると思うのか。それを見つめなおさなければ、闇バイトをする”楽して稼ごうとする人”と変わらず、由香里さんの財産を食いつぶすところだったのではないでしょうか。 調査料金は14万円(経費別)です。
山村 佳子(探偵事務所代表)