千代田国際中学元校長・日野田直彦 本は<人生のグーグルマップ>。「何になりたいか」「どう生きたいか」は読書していればいずれ見つかる
◆本は<人生のグーグルマップ> 私が校長になるきっかけとなり、同志と思っているエンジェル投資家の瀧本哲史(たきもとてつふみ)さん。 2019年にこの世を去った彼は、生前「読書とは、本に書かれていることをそのまま鵜呑みにするのではなく、批判的に読むことで自らの血肉となる。いわば格闘技です」と話していました。 それはその通りだと思います。だからみなさん、本を読みましょう。 しかし、いきなり本を読めといわれても、何を読んだらいいかわからない、と思われた方もいることでしょう。 心配いりません。なんでもいいのです。少しでも興味をもった本、気になる本、そういうものを片っ端から読めばいい。本を読めば読むほど、世界はクリアになり、そしてあなたにとっての「ワクワク」に出合えるチャンスが広がります。 私の友人はよく「本は人生のグーグルマップ」だと話しています。 大量に読書していると、あるとき突然全体がパッと見えるようになり、自分が望む場所がどこにあるのか、わかるようになるのです。 そうすると、また「ワクワク」するような興味がふくらんでいきます。それでまた新しい「ワクワク」に出会えば、いつしか自分が何者か、自分が何をしたいのかがわかってきます。 だから、とにかく本を読んでください。 読むことで知的体力がついてきます。そして、いつかその本の作者と「対話」できるくらいまで、あなたが成長する日がきっとくるはずです。
日野田直彦
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