「年収1000万円、2000万円…もっと稼ぎたい!」→住職が警告する「最も気をつけなければいけない感情」にゾッとする
例えば、会社に入って、仕事をして、お給料を稼ぐ。年収を1000万円、2000万円、「もっと稼げるようになりたい!」と高いモチベーションを持つことは、一見すると良いことのように思えます。 でも、それは裏を返せば「お金を失ったら怖い」「もっともっとお金を稼がなければいけない」という恐怖感に駆られているともいえます。 そして、タチの悪いところは、それを悪用する人が少なくないということ。 ちょっと話が飛躍してしまうように感じるかもしれませんが、そういった感情を利用してきた宗教もあります。 「○○しなければ地獄に落ちますよ」 「□□すると悪いことが起きますよ」 そうやって必要のない不安をどんどん煽ってきます。 自分としては「頑張ろう」「努力しよう」というポジティブな感情に基づいて行動しているつもりでも、じつは恐怖によって煽られたり、感情をコントロールされたりしていることが、とくに現代社会では少なくないのです。 ● 未来への不安があるからこそ 人生を明るく楽しく生きられる 火や水、ライオンなどの外敵といった物理的なものに対する恐怖は減ってきましたが、その代わりに目に見えないもの、精神的な恐怖が増えていることに現代社会の大きな問題があると感じます。 「老いに対して不安を感じるな」
「死に対して不安を感じるな」 そんなことを言っても、なかなか難しいですよね。 でも、ほかの動物たちは自分が死ぬことを知らないですし、そこに不安や恐怖を感じることもないと思います。 犬も猫も「ぼくは何歳になったら死んでしまうのだろう?」などとは考えないでしょう。 ところが、人間は未来に対して不安を感じますので「病気になったらどうしよう」と考えて健康に気を配ったり、「安心して老後を過ごすために貯蓄をしよう」と計画を立てたりします。 こういった不安は、人生を明るく、そして楽しく生きるために有効的に活用されているといえるでしょう。 逆に、自分が持つ能力の衰えに対して不安を持っていない人は、やはり横着してしまいがちです。 「自分は大丈夫だ」と慢心して、車の運転をする高齢者の事故が後を絶ちませんよね。 これは自分の判断力が鈍っていることに気づかず、それこそ「人を轢いてしまったらどうしよう」という不安を感じていないからです。 まずは、無理に不安をなくそうとするのではなく、しっかりと不安に向き合うことが大切。