「年収1000万円、2000万円…もっと稼ぎたい!」→住職が警告する「最も気をつけなければいけない感情」にゾッとする
石橋を叩いて渡れとまではいいませんが、自分のリスクを回避するうえでも必要な不安があるということは覚えておきましょう。 ● 不安は知らず知らずのうちに 恐怖へと変わっていく 怖いのは必要のない不安を感じることで、どんどん新たな不安を呼び込み、それが知らず知らずのうちに恐怖へと変わってしまうことです。 マスコミのニュースは最たる例といえますが、あまりにも不安を煽りすぎると、それによってパニックを起こしてしまう人が出てきます。 恐怖の感情が優位になると理性が働かなくなり、正しい判断もできなくなります。ひどい場合には、悪意のある人に騙され、挙句の果てに心身を損なって病気になってしまう――こんな理不尽はありませんよね。 今や、怪しい宗教、投資セミナー、自己啓発セミナーはもとより、政府もマスコミも企業も、しれっと人々の不安を煽るのが常とう手段です。 最初は小さな不安だったことが、いろいろと「よくない話」を聞くうちに恐怖に変わり、自分が理性的に判断できなくなったところを付け込まれるので、騙されてしまうのです。 新型コロナウイルスや円安、世界各地での戦争、紛争など、今や誰もがつねになにかしらの不安を感じて生きています。
そこに人間の心理に精通したプロが悪巧みを仕掛けたらどうなるか。最初から人々が感じている不安という弱みを握っているのですから、そんなタイミングで声を掛けられてしまうと、どうしても冷静な判断はできません。 人々の不安という感情は侮れないもので、パニックが伝染すると世の中を大きく動かすほどのエネルギーを生み出してしまいます。 オイルショックのトイレットペーパー騒動然り、女子高生の冗談がまねいた豊川信用金庫の噂話然り、理性的な判断ができなくなった不安の塊は、もう恐怖以外のなにものでもありません。 ● 不安や恐怖を感じている自分自身を受け入れる 「もう一度、自分の理性を取り戻すためには、どうしたらいいのか?」 そのための手段が瞑想です。 一日一回、自分の内側にある感情に向き合い「これは本当に必要な不安なんだろうか?」と振り返る時間を設けること。 「なんとなく不安」などといった漠然としたものではなく、不安の中身を具体的に「見える化」していくことが必要です。瞑想して明らかになったものを、ノートなどに書き出してみるのもよいでしょう。 そのうえで不安なものごとに対する情報を集め、対策や行動するための準備をしていけばいいのです。